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ラピスラズリ 238 仕事始め

仕事始めの日。

朝の電車はいつもより
少し空いている気がする。

早めに会社に向かい、
正月ボケを取っ払わないと。

そして、今週末は岡田さんと旅行だ。
まさかの萩原さん宅へおじゃま。
(自宅ではないけれど)



田島さんとも、
今日数日ぶりに顔を合わせる。

年末以来だけど、実家に帰ったりして、
すごく時間が経過したように感じる。

仕事では避けてられないし、
しっかり働かなきゃ。



そして…
心に決めたことを伝えなきゃ。



デスクにつき、
朝の用意をしていると
出社してきたのは田島さんだった。


気のせいか、目が合った時に
田島さんが気まずい顔をしたように見えたが
「山下さん、おはよ」と
声を掛けてくれた。


「あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします」

「あーそうだね。
今年もよろしくです」


立ちあがって年始の挨拶をする。

田島さんの髪が少し伸びてる……のか、
セットが甘いのか。


「…何?なんかついてる?」

「違います、髪が伸びたような気がして」

「今日何もつけてないからな。
って、よく見てんな」


かあっと顔が赤くなる。

よく見てんなって言われると
恥ずかしいな。

田島さんは周りを見渡してから
小声で囁いた。


「…今日は空いてる?」

「あ……」

「突然だし、空いてなければ
いいんだけど。」

「あ、空いてます、けど」

「けど?」


けど……

私も、改めて周りを見回し、
誰もいないことを確認して
言葉を続けた。


「…田島さんにお話があります」

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