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Top Page > ラピスラズリ(連載中) > ラピスラズリ 234 元旦の屋台

ラピスラズリ 234 元旦の屋台

「突然誘っちゃってごめんねぇ。
るりちゃん、
あまりにも変わってないしさ~」

明るく笑う栞ちゃんは
ビールを我慢してお茶を飲んでいた。

匠君がビールと食べ物を持ってきた。

「やきそばと、焼き鳥と、
イカ焼きな」

雑なテーブルに乗せられ
いただきますと手を合わせる。

「特別おいしそうでもないのに
おいしく見えるよね~」
と栞ちゃん。

こんな明るい子だったかなぁ。


「はい。…山下」

「あっ、ありがとう」

匠君から缶ビールをもらった。
寒さで指が冷えているから
冷たさを感じない。



奇跡の再会を果たしたお正月。

紅白幕の中で、
缶ビール2本と、
お茶のペットボトルをぶつけて
乾杯をした。



「予定日はね、5月なんだー。
名前も何も決めてなくてー。
るりちゃんは結婚はー?」

「……うーん」

私が返事に詰まっていると、
匠君が「俺トイレ」と席を立った。


匠君がいなくなってしまい、
女子二人きりになる。

栞ちゃんはふふっと笑いながら言った。


「私もね、結婚はまだなの。
てゆうか、結婚する予定もなかったの。
でも、お兄ちゃんがブチ切れて…」

「匠君が!?」

「うん。メッチャ怖かったよー」

笑いながら、栞ちゃんは言葉を続ける。

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