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ラピスラズリ 233 懐かしい顔

「…えっ!栞ちゃん!?」

なんて偶然。

笑顔の栞ちゃんには、
子供のころの
面影が存分に残っている。


「そうだよー!るりちゃん、
こっち帰ってきてるの!?」


昔スレンダーだった栞ちゃんは、
妊婦さんということもあって
優しい雰囲気だ。


何より、
とても幸せそうなオーラが…

私もひとりでに笑顔になってしまう。


「うん!毎年は帰らないんだけど、
久しぶりに帰ってきて!……って、
匠君だったの!?」

栞ちゃんの隣にいたのは、匠君だった。

いぶかしげに私を見る彼は、
昔より都会的なイメージに変わっている。


「誰だと思ってたんだよ…」

「ごめん…彼氏か旦那さんかと…」

「変わんないよね、人に興味ないところ」


後から突然気付いた私に呆れていたけど、
栞ちゃんも匠君も
話すと変わっていなくて、
心が温かくなった。



「里帰りなの。って言っても、
予定日までまだまだだけど」


さっき母から聞いた状況は
本当なのだろうか…

もちろん聞けやしないけど
栞ちゃんがにこにこしているから
安心した。


「で、なんか食うのか?」

匠君が栞ちゃんに尋ねた。

「食べよー!屋台行かない?」


初詣と夏祭りの時に現れる
紅白の幕に囲われた一角で
お酒も飲める席。

お祭り価格なので
目ん玉が飛び出す料金になるが、
子供のころは
ここで飲み食いしてる人が
とても大人に見えた。


「ボられるだけだぞ」
という匠君も、
私と栞ちゃんの後についてきてくれて
端の席に三人で座った。

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