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ラピスラズリ 226 集結

他人行儀…だな。


無言のまま、ビールをひとくち含んだ時、
仕切りの向こうから、がやがやと誰かの声が聞こえ、
続いて岡田さんの明るい笑い声が聞こえてくる。

ガラリとふすまが開いた途端
ビールを吹きそうになった。

「おつかれー!
何だよ田島、俺らも呼べよ!」

梶さんが豪快に笑う後ろで、
強引に連れてこられたのか
少し戸惑っていそうな萩原さんがいた。


「俺は梶さん呼ぶつもりでしたけどね…。
こうなると思ったんで。
淳が来るとは思わなかったけど」

「俺はそこで梶さんに会ったんだよ」

想像どおりの展開に
田島さんが苦笑する。

梶さんが田島さんの左、
萩原さんが私の前に座った。


突然の集まりに、梶さん以外
なんとなく落ち着かない雰囲気のまま
頼んだ料理が運ばれてきた。


「エビだいすき♡
ありがとうございまーす!」

岡田さんが人数分の小皿に
取り分けようとする。


「あ、岡田さん、私の分はいらないので…」
と言おうとしたら、
前から萩原さんの手が伸びた。

「瑠璃ちゃんエビ食えねーから、俺もらうわ」

そう言って、
至って普通の顔で小皿を取った。


「あ……すみません」

「代わりに俺の肉食っていいよ」

「……ありがとうございます。
お気持ちだけいただきます…」


萩原さん。
覚えててくれてたんだな。
私が甲殻類がダメなこと。


「るりちゃん、エビだめだったんだ?
じゃあ一緒に食べられるやつ頼もう?」

「あっ、岡田さんは
お好きなの食べてくださいね!
田島さん、エビ以外も
頼んで下さったので…」

「そうなのー?」

田島さんは、頬杖をついた姿勢で、
岡田さんに軽く頷く。


「なんか田島、機嫌悪くね?」

と、萩原さんが言うと、田島さんは

「明日から休みだから、気が緩んでるだけだよ」

と肘をついたまま答えていた。

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