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Top Page > ラピスラズリ(連載中) > ラピスラズリ 223 年末の喫茶店

ラピスラズリ 223 年末の喫茶店

「ここ、落ち着くよねー」

「よく来られるんですか?」

「うん、前はちょくちょく来てた」


岡田さんは、梶さんとつきあう前、
よくここで打ち合わせと称して
残業中の息抜きをしていたようだ。


「その頃は、梶マネのこと
異性としてなんて見てなかったし
向こうもそうだったと思うんだけど…
こうなってるのが、
不思議だなぁってふと思う」


窓の外の往来を眺めながら、
ホットカフェオレを飲む岡田さん。

その横顔を見ていたら、
彼女がいなくなってしまうのが
とても寂しくなった。


「辞めないでほしいです…」

「あはは。
でも、るりちゃんの場所ができたじゃん」

「そうかもしれませんけど…!」

「仕事は大変だし、
私は辞めちゃうわけだし、
おすすめもしないけど、
ここがるりちゃんのいい場所になればいいな。
あとは……」

と言って、
岡田さんは少し言葉を濁す。


「あとは…?」

続きが気になって身を乗り出したら、
岡田さんが私の後ろに視線を向けた。


「ストーカー参上ですね」

「誰がストーカーだよ」


岡田さんの軽口に、
田島さんの返事が聞こえた。


「おごりなら
一緒に座ってもいいですよ」
と岡田さん。


田島さんは苦い顔をしてから
「じゃあ、座る」と
私の隣に座った。

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