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Top Page > ラピスラズリ(連載中) > ラピスラズリ 222 年内最終日の帰り

ラピスラズリ 222 年内最終日の帰り

田島さん、奥さんと別れてるの?


……違うか。

マリさんのことかもしれない。

それとも他にも……。




……やめよう。

いくら疑ったって、本人に聞かないと
答えは出ないんだし…。


田島さんでいっぱいになっている自分が
少し怖い。



「るりちゃん、帰ろう~」

「すみません、遅くなって…」


岡田さんと身支度をして、
オフィスを出る。


田島さんは「おつかれ」と微笑み、
すぐにパソコンに向かっていた。



田島さんと今夜会う約束はしていない。
年末年始は、奥さんの元に
帰るかもしれないし。

平日はいいとして
こういう、長期の休みとか
私の出る幕は、
どこにもないような気がするし。



「あっ」

エレベーターで花沢さんと遭遇する。

うっ、香水が。


「花ちゃん、気合い入ってんね」と
岡田さんが花沢さんに言う。


「彼氏できたんですよぉ~」

岡田さんには猫なで声の
花沢さんを見て、驚いた。

私、かなり見下されていたみたいだな。


エントランスについて、
花沢さんの勇ましい後ろ姿を横目に
私と岡田さんはコーヒーショップに向かおうとした。


「あっ、岡田さん。
私、行きたいお店があるんですが」

「え?どこ?」


あの喫茶店の方が、ゆったりできるかも。

コーヒーの豊かな香りが漂う
あのお店に方向転換して、
ふたりで歩きだした。

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