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ラピスラズリ 98 小さな意思表示

すごく突き離されたような気分になった。

引き寄せたり突き離したり。

萩原さんにはそんな自覚は
ないのかもしれないけれど。

簡単に翻弄されている私は情けない…




仕事がひと段落して、時計を見上げた。
今日は業務が立て込むこともない。

ネイルはもうそろそろオフしたほうがいいな…
次の予約をしなければ。


名刺作らなきゃ。
専用用紙をセットして印刷。

片手間にできる作業だけれど
無心になれるから好きだ。


裁断を終え、田島さんの机上に置く。


昨日くれた、連絡先が書かれた名刺を、
100枚の一番下に置いて返した。



田島さんには踏み込まない。

小さな意思表示だ。





定時を回って帰ろうとすると
帰社した田島さんと会社前で会った。


「山下さん、帰んの?」

「はい、お先すみません」

「あー、待って。
天野の話聞いときたいから、
ちょっと時間取れる?
昨日はあんまり聞けなかったから。
会社じゃ何だから、道沿いのカフェで」

「はい…」

テキパキと促され、断る理由もなく
田島さんについていくことになった。

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