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ラピスラズリ 212 答え

デスクに着いて仕事をしていると、
メールが入ってきた。

田島さんから。

客先から打ち合わせ状況と案件状況を
ざっくり書いて送ってくる。


これで進捗をつかめるので、
不慮の展開があっても
そうきたかーと余裕を持てる。

年明け早々から
残業三昧になりそうだな。



画面を閉じ、
また作業に戻ろうとすると、
梶さんに肩を叩かれた。


「るりちゃん、今ちょっといいー?」

おしゃれなスーツに身を包む梶さんは、
にっこり笑いながら会議室を指差した。




少人数用の小さな会議室に入り、
テーブルに着いた。

「田島からあらかた聞いてるよね。
ウチに入る気があるかどうかの話」

「はい」


正社員登用の話は、本来
数年以上勤めている派遣スタッフから
声かけを行うのがセオリーだそうだが、

この部署には、外部スタッフは私しかいないこと
比較的、私の年齢が若いことと、適性
戦力の岡田さんが辞めちゃうこと

私に声を掛けた理由が、他にも
梶さんからさくさくと説明された。


年内に答えを、と田島さんも言っていた。


昨日、あんな関係になってしまったけど
なんかもう、ぐちゃぐちゃだけど。

心のままに動くなら、答えは決まってる。


「私は…今より制限なく、
みなさんのお役に立ちたい思いがあります。
精一杯努力します。よろしくお願いします」


梶さんに深く頭を下げると、
梶さんも同じように頭を下げた。


「了解。これから面接日の調整をして、
また連絡するよ」

「はい」

「まあ、よっぽど問題起こすとかしなきゃ、
9割は採用決まってっから!」


問題…。

私が黙っていると、梶さんは立ちあがって
「よろしくな!」と笑った。

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