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ラピスラズリ 97 優柔不断

人がいてるとは思わなかったので
ビクッと体が震えた。

また、萩原さんだった。
私の姿を見ても動揺もせずにあくびをする。

コーヒーを淹れ終わったけれど、
話しかけてみた。

「…寝不足ですか?」

「んー、朝仕事するようになったから、
まだ体が慣れない」

「そうですか…」

ああ、話を終わらせてしまった。
もう退散しよう…

と思ったら、萩原さんも立ち上がる。
「逃げなくてもいいのに」と苦笑していた。


「…あの、冷やかしならやめてください」

「何の?」

「朝の…」

「そんなのふざけて言うやついるの?
ガキじゃねぇんだから」
と言いながらまたひとつあくびをしている。



「俺が信じられないなら、断ればいいのに」

「………」

「嫌なら嫌って言えばいいんだよ」


煮え切らない私に呆れたのか、萩原さんは
先にデスクに戻ってしまった。

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