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ラピスラズリ 207 翌朝

家に帰っても、
全く寝られず、朝。


「顔ひどい……」

ファンデーションの乗りも悪い。

仕事納めまであと少し。
働かなきゃ。


田島さんと顔を合わせたら
どうなるんだろう。


気まずそうな顔をされたら
悲しい……


ビルのエレベーターを待っていたら、
後ろから「おはよ」と肩を叩かれた。


「た、田島さん」

「おはよ。寝た?」

田島さんがあくびをしながら
聞いてきた。

珍しく寝癖もついている。
(かわいい)


「……寝坊したんですか?」

「ちょっとやばかったけど間に合ったわ」


他の誰かが来ないか、
きょろっと見回すと

田島さんはコートのポケットに
手を突っ込みながら
私と一緒に周りを見回し、
ふ、と笑った。


「え、何ですか」

「エレベーター来たぞ。乗って」


はやく、と追い立てられて、
奇跡的に二人で乗った。


人差し指で
ぽちりとボタンを押したら、
田島さんが私のすぐ後ろに立った。


「え、何ですか。チカンみたいに…」

「どういう意味だよ」


田島さんは、ちょっと怒りながら、
軽く後ろから私を抱き寄せた。


「起きたらいなかったから、焦った」

ぼそっと言われて、体が離れる。
すぐにドアが開いた。


「さ、仕事するか」


田島さんは私を置いて、
先にエレベーターを出た。

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