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ひみつのシンデレラ【21】可愛さ余って憎さ百倍なシンデレラ

さやかちゃんに就活の件メールしなきゃ、と思い出す。

『桜木さんが会った時直接話すって言ってたよ』と送信した。

すると、すぐに返信があった。

『ごめんね、ありがとう!明日バイトだから、もしいたら話しかけてみるね!』


売場でも、接するタイミングがない時はとことんない。

明日は話せるといいね、とメールしてやりとりを終える。

コンパ…さやかちゃん誘ってみようか?と、ふと考えがよぎる。

どうせならかわいい子が来た方がいいんだろうし…でもさやかちゃんには彼氏いたなぁ。

その日は寝るまでああでもない、こうでもないと悩んでいた。



それから数日後、朱莉と外で遅めの晩ごはんを食べていたら、携帯のバイブが鳴った。

桜木さんだった。
ドキドキしたけど、たぶんまたコンパの話だよね…?

ブーンブーンと音をさせながら一向に電話を取らない私に、「何で出ないの?」と不思議そうな朱莉。

「なんか…いいように使われてる気がして」

「コンパ断る?」

「うーん…それは…」

静まった携帯をバックの中に入れて、再びご飯を食べ始めた。


それからは、朱莉の恋バナを聞いたりして、あっという間に終電間際。解散して電車に飛び乗った。

そこでやっと携帯をゆっくり開くと、さやかちゃんと桜木さんと早見さんからそれぞれメールが来ていた。
全員バイト関係。


まずさやかちゃんのメールを確認すると、『桜木さんと話せたよ?』との事だった。

ハートマーク乱れ打ちの文面に、少々複雑になりながらも読み進めると、桜木さんとバイト時間外に一度、二人で話すことになったらしい。

い…いいなぁ~!心底うらやましい!
でもさやかちゃんの就職がかかってるんだから、応援してあげなきゃなぁ。妬むな私。


次に早見さんのメールを見た。

『伊原ちゃん、桜木さんにコンパしてあげるの?』

さっそく情報流出していた。


誰から聞いたんだろう…
うわ~ん!ごめんなさい!

いくら好きとはいえ、小山さんを悲しませるようなことしちゃだめだよね。
携帯片手に、何て返信しようか唸っていると、早見さんからまたメールが届く。

『ごめんね突然。私もそのコンパ参加したい!明日バイトでしょ?帰りお茶しよう!』

早見さんも参加希望?何なんだろう…何か事情が?
謎は深まるばかりだったけど、とりあえずごはんもコンパ参加もOKですと返信した。

ふー…。
早見さんも参加って…
楽しい会になりそうではある。

じゃあ、小山さんも公認の飲み会なのかな?
あまり気兼ねしなくてもいいということか。

携帯を一度閉じた後、桜木さんからのメールを開封していなかったことに気づく。
開けてみると『今何してんの?』と一言だけ。

気のせいかもしれないけど、ちょっと態度が横柄になっていませんか?
仲良くなったと思えばいい?

可愛さ余って憎さ百倍…な気持ちが芽生える。


『今帰ってきました。電話出れなくてすみません』

そしたらすぐに電話が掛かってきた。
小山さんと一緒に住んでるんじゃないのか。

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