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ひみつのシンデレラ【15】力になりたいシンデレラ

着替えを済ませて二人で外へ出る。
帰り道、さやかちゃんにかわいいメモを渡された。

「これ私のアドレスと番号。もし明日桜木さんに会ったら、桜木さんにこのメモ渡してほしいんだ。真希ちゃんもよかったら連絡先教えてほしい」

さやかちゃんは恐縮しながら私に頼む。

「じゃあ、また、渡せても渡せなくても、メールするね」

「うん!もし会ったらでいいから、ごめんね」

ちょっと戸惑ったけど、力になれるならと引き受けた。


家に帰って、かわいいメモを見ながら考える。

明日、桜木さんは売場にいるのかな?

…いたとしても、売場で渡せる?
誰かに見つかれば変な誤解を生むかもしれないし、小山さんに見つかりでもしたら。

就職のこと聞くなら、早見さんでもいいと思うんだけどなぁ。でも、桜木さんに直で聞いた方が話も早いか…


いろいろ想定してみるが、余計にこんがらがってきた。

携帯を見ると、桜木さんの連絡先が入っている。

…メールしたほうが話が早いかもしれない。さやかちゃんも焦ってたし…


携帯を引っつかんで、文章を打つ。

『こんばんは。伊原です。明日は出勤ですか?
 山下さんが販売スタッフの採用のことで桜木さんにお聞きしたいことがあるそうです。
 山下さんの連絡先をお伝えしていいですか?』

これだけの文章にやたら時間がかかった。手のひらにすごい汗。

こんなのでいいかな…

えいっと送信ボタンを押した。


送ってしまうと返信が来るまでどうにも落ち着かない。

あーどうしよ、送らなきゃよかったかも?!という思いでいっぱいだった。


桜木さんからのレスは、わりとすぐに来た。
震える手で携帯を見る。

―お疲れ様。今電話大丈夫かな?

わあああー!!と一人で大興奮。
誰もいない自分の部屋で顔が赤くなっている。

電話…
うわぁ~もう…どうしよう。

ドキドキしながら、『大丈夫です』と返したら、すぐにかかってきた。

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