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ひみつのシンデレラ【12】 王子様の評判

翌週のバイトの日。

この日は早見さんとごはんに行く。桜木さんもさやかちゃんもいない日だった。
閉店したあと早見さんと二人、お腹をすかせて浮かれながら外に出た。

「ピザ食べよー!大きいのを大きく切って食べたい」

「いいですねー!」

早見さんと、ピザとパスタとビールのお店に入った。
二人ともビールはあまり飲めないのに。

基本的にハイテンションの人は苦手だけど、早見さんには心を許していた。
わーわー言いながらたくさん食べて、最後に甘いもので締める。


どんな流れになったのか忘れたけど、桜木さんの名前が出た。
少し思いきって言ってみた。

「桜木さんは、人気ありますよね」

途端に早見さんが苦虫を噛み潰したような顔になった。

「ない!あいつはない!」

あいつって、早見さんの4歳上…

「小山さんがイライラするのわかる時あるもん。ま、でも小山さんもイライラしすぎだけどね!ずっと怒ってるもんね」

「小山さんについてはコメントできませんけど、桜木さんダメですか?」

もう一歩つっこんで聞くと、早見さんは「ダメ」と頷いた。

「怒ると結構感情的だし、あのニコニコに騙されちゃダメ。嫌な怒り方するんだからー!根性曲がってるよ」

ひ~。なんだか散々。
早見さんはさらに続けた。

「あ、でも言い寄られてるの見たりするけど、浮気はしてなさそうだから、そこはマシかな。遊ぶ奴は遊んでるからね、この業界」

何とも複雑な心境になる情報を得てしまった…

桜木さん、やっぱりよく言い寄られてるんだなー。納得。

人当たりいいし…そこは接客業だから当然か。

思わせぶりなことはするのに、浮気はしないの?
なんだかよくわからないけど、とにかく桜木さんは、見た目通りの人じゃないようだ。


煙草を吸っている時の桜木さんが本物なのかな。
売場では見せない、少し影のあるあの大人の雰囲気。同級生とかとは全然違う。


靴をもらう前なら、早見さんの話で恋を諦められたかもしれない。でももう、私のハートには火がついてしまっている。

行動に出る勇気はないけど、桜木さんを好きな気持ちは消せなかった。

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