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Top Page > ラピスラズリ(連載中) > ラピスラズリ 185 ホワイトクリスマス

ラピスラズリ 185 ホワイトクリスマス

24日。

擦り切れるほど忙しく、
田島さんもクライアント先から
帰って来ないという状況…


「わっ、るりちゃんまだいたの?」

「岡田さんこそ…」

私は缶コーヒー、岡田さんはミルクティー。

忙しすぎてオフィスから離れられないので
二人ともそこの自販機で買ったものだ。


「まあね…。忙しい時があってこそ
収益も出てるわけだから」

「さすがですね」

隙あらばお互いを讃える
岡田さんと私。

顔を見合わせ笑う。



しかし、この調子だと…
あの喫茶店閉まるんじゃないか。
田島さんも帰って来られるのかな。


オフィスの窓から外を見ると、

…雪?


「岡田さん、雪降ってます!」

「えーっ?ホントだ、
ホワイトクリスマス!」


私たちがはしゃいでいたら、
梶さんもコーヒー片手に
やってきた。


「いいねえ、女の子がはしゃいでる姿って。
いつまでも見てられるね」

「何見てんですか。雪見て下さいよ。
私たち雪の話してんですよ」


岡田さんの白けた返しに吹き出す。


このあたり、
雪が降るのは珍しい。

外はすごく寒いんだろうけど
なにか特別な日になりそうな予感がした。



「……はー!!あったけ~!」

冬になり、出先から
帰社した人たちは決まってこう言う。

声のする方に振り向いたら
萩原さんが、
コートに積もっている雪を払っていた。

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