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ラピスラズリ 88 お迎え

萩原さんは、会社にいるはずの
田島さんに電話をしてくれた。

田島さんは心配した様子で、
息を切らして駅まで来てくれた。


「どうしたの?天野がやらかしたの?」

メイクも落ちてボロボロの私と、
けだるそうに足を投げ出して座る萩原さんを
田島さんが交互に見る。


「俺から説明すんのもなぁ…プライベートの事だから」

私の考えを窺うように萩原さんがちらりと見た。


「ま、るりちゃんが自分で説明して。俺は帰るわ」

「あ…あの、ありがとうございました、萩原さん」

萩原さんは、「おう」と返事して
田島さんの肩を叩いて帰って行った。


想定していたより随分あっさり帰って行ってしまい、
ぽつんと佇む私と田島さん…

こんな汚い姿で最悪だ。


沈黙を壊す様に田島さんが切り出した。

「えっと…大丈夫?吐いたの?」

「は、はい…」

軽く覗き込まれ、
汚い顔を晒したくない一心で俯く。


田島さんは頭を掻き
「送るよ。話はタクシーの中で聞くから」
と言い、歩き出した。

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