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ラピスラズリ 85

情けない、本当やだ。
最低だ。

吐いてスッキリはしたけれど
一度泣き始めると止まらなくて、
さっきより周りの注目を浴びていた。


萩原さんにも迷惑を……




「清掃はしてくれるって。立てる?」

「……はい……」

ふらふら立ち上がり、
萩原さんが腕を支えてくれた。

「服は汚れてない?」

「……手が……」

「じゃあトイレ行くか。
世話焼けるな〜本当に」

「すみません……」


近くにあったトイレに入り
水道で手洗いをしたりした。
もう続けて吐くことはなさそうだ…

ハンカチで拭き、
萩原さんの姿を探しながら出ると
女子トイレ横で
腕を組んで待っていてくれた。


「外にベンチあるから座ろう」


駅の通路を出たら
街路樹沿いに青いベンチが並ぶ。
一番手前のベンチに座らせてもらった。


萩原さんは、眉間に皺を寄せて怖い顔…

「吐くほど飲んだのか?
社会人なら限界知っとけよ」

「すみません……」

そんなに飲んではいないけれど
多くを話せる状態ではなく謝ってしまった。

萩原さんが買ってきてくれた水を飲み
ぐったりと座る。

自分が情けなくてまた
涙がじわりと浮かんだ。


「泣くなよ、悪かったよ」

謝る萩原さんにキョトンとする。

「…何で萩原さんが謝るんですか?」

「キツい言い方だったかなって」

「そんなの全然…」

「え?じゃあ何で泣いてんだ?」

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