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ラピスラズリ 84

そこにいたのは残業帰りの萩原さんだった。

「何やってんだ?顔真っ青だけど。
飲みの帰り?」

「はい…………」


足の震えが止まらず、
私は腰が抜けたように
その場に座り込んでしまった。



気が抜けたと共に、
気分が悪くなり始め、俯向く。



「えっ、おい。大丈夫か?」

「ちょっと…気分悪いです。吐きそ…」

萩原さんは私を覗き込みながら
声を掛ける。


「吐いちゃう…」

「えっ?!ちょっと待て、ポリ袋とか…
とにかく会社戻ろ。歩けるか?」


無理……



急激に襲う嘔気は止められず、
萩原さんの前で床に手を付き、
辺り一面汚してしまった。


「おいっ…大丈夫かよ!」

「…うう……す…すみません〜」

情けなくてポロポロ涙も出て
これ以上ない最悪の状態。



「ちょ、ちょっとここで待ってな」

萩原さんは駅員さんの所に行き、
何やら話をしていた。


私はドロドロになりながら
無性に自分が情けなくなり
涙と鼻水も止まらなくて、
しゃがみ込んでいた。

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