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ラピスラズリ 176 恋はこりごり

苦しいと認めてもらえただけで、

ああ、これはやっぱり苦しい恋なのか

と気付く。



そして、岡田さんは
私が田島さんに
本気で恋していることに
気付いていたんだ。

最初から…田島さんはだめだって
反対もしていたし…




「その秘書課の子って、
たぶん萩原さん狙いの子だよ。
見た目はモデルさんみたいだけど、
中身がね…。残念なんだわ」


「中身が残念…」


「名前何だったかなぁ、
忘れちゃったけど、
絶対るりちゃんに
意地悪してくると思った。

…てゆうか、萩原さんも
大きく構えてりゃいいのに、
いちいち翻弄されてさ」



「……もう、いいです…。恋は」


「こりごり?」


岡田さんが可愛らしく微笑み、
私もつられて一緒に笑う。







お鍋を平らげ、
今日もまた雑炊で〆。


今日は食べられそうだな。



雑炊を取り分けながら
ほわほわとうかぶ湯気を見上げて、
田島さんの煙草のけむりを思い出した。




恋はこりごりなのに、
恋する心が止まらない。




面倒な事になりたくないのに
会いたくてたまらない。




「…岡田さんは今の私みたいな
状況だったらどうしますか?」


と聞くと、


「んー……
とりあえず萩原さん殴って、
田島さんには
『別れてから口説け』って言って、
天野君は追い出して、仕事するかな。」



そう言ってまた、
可愛い顔で微笑む岡田さん。




「………さすがですね…!」

「え?こんなんでいいの?」

「はい…!グッと来ました!」



明解で爽快な岡田さんの答え。

他に答えがないぐらいしっくりきた。

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