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ラピスラズリ 175 心が動く時

「………別れるね…それは」



いつも笑顔の岡田さんから、
笑顔が消えている……。


田島さんと行ったお店ではないけれど、
またしてもお鍋を食べに来た。


今日は体調も悪くなく、
やっぱりあれは副作用だったのかも。


「……ですよね…」

「そんな男、今後嫌な予感しかしないよ」

「そうなんです…!
前の彼氏も避妊嫌がる人でしたけど、
ちょっと今回のは…」

「……るりちゃん、男見る目なさそうだね」

「……そうかもしれません……」




梶さんは、どうなんだろう。

こちら目線では
職場の明るいムードメーカーだけど…
(お調子者の…)


「梶さんと、結婚したいと思ったのは
どういうところですか?」

と、ほろ酔いながら尋ねると、
岡田さんは、「そうだなあ…」と思いあぐねた。


「ちゃんと、見てるところかなあ。
私の悪い所も、知ってるの。
あの人ああ見えて繊細だから、
バカやってるふりしてるけどね」


「わあ…愛ですね…」


「愛なの?笑」


お互いをわかりあっているのか。
悪い所も、ちゃんと。


私は、つきあってきた人たちに
それほど自分をさらけだしたことは
あったかな。

一度もなかったんじゃないかな。




「るりちゃんは、頭で考えなくても、
心が動く時まで待ってみたら?」

と、岡田さんは微笑むけれど。



…心は、もう
止められないほど動いてる。



「ずっと前から動いてます…」




酔いに任せて、打ち明けた。



「うん。苦しいね。」




顔を上げたら、
岡田さんは小さく、頷いた。

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