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ラピスラズリ 82

「何か岡田さん、
最近扱い酷くないですか?」

天野さんが岡田さんに
冗談めかして詰め寄った。

「そんなことないよ」と
岡田さんは答えていたけれど…
私がはっきりしないせいだ。

岡田さんは天野さんと
良好な関係なのに、
巻き込んじゃいけない。


「……岡田さん、明日も早いので、
今日は帰ります。ありがとうございます」

「…そーぉ?」

岡田さんの顔には
心配の色が見えたけれど、
みなさんに挨拶をして、
天野さんと駅まで歩き出す。

前に曖昧な返事をしてしまったことを
天野さんにお詫びしよう。

心から言えばわかってくれるはず…


天野さんは、
「一緒に帰るの久しぶりだねー」と
笑顔で言っていた。


勢いよく飛沫をあげる噴水を横切り、
駅への階段を上り切る。


「あのね、天野さん……まだ、私を…」
とまで話し、口をつぐんだ。

「私を好き?」だなんてとても聞きづらい。
違ってたら勘違い女だよ…


「え、なにw」

苦笑しながら天野さんが私の顔を覗き込む。
ここで言わないと、ずっと変わらない…

「……もし、もし
私のことまだ好きなら、
他を当たってもらえたらって思うんだけど…
ほんとごめん、勘違い女でごめん」



天野さんの笑顔がすーっと引いて行き
凍りつくような冷たい目に変わった。



「やっぱり俺の事嫌なの?」

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