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ラピスラズリ 8

埃っぽい倉庫で、言われたとおりに
片付けを始める。

書類関係が多くて、このあと
シュレッダーかけるまでが
お手伝いかなぁ…と予想した。


萩原さんがくしゃみするたびに
びっくりして手が止まる。

「私、マスク買ってきましょうか?」

「そうだな……派遣ちゃんはいらないの?」

「………派遣ちゃんじゃないです。山下です」


きっぱりと告げると、萩原さんは
私が首から下げている個人カードを
ひょいっと取り上げ、名前を確認した。



「山下瑠璃?」

フルネームで名前を呼ばれた。
上ずりながら返事をした。

「は、はい」

「瑠璃ちゃんはマスクいる?」

「私買ってきますよ」

すると、萩原さんはいらないと手を振った。

「パシらせてるみたいじゃん」

「パシリじゃないですよ。
おつかいだからいいですよ」

しぶとい私に諦めたのか、萩原さんは
「じゃあ一緒に行く?好きなお菓子買ってやるよ」
と言った。

お菓子がご褒美って子供みたいだな。

岡田さんは、萩原さんのこういう感じが
優しいと言っていたのかもしれない。

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