Clarice Fantasy

大人の女性向け恋愛小説置き場。たまにR-18
           

Top Page > ラピスラズリ(連載中) > ラピスラズリ 172 噂

ラピスラズリ 172 噂

何も…ないわけじゃない。

少なくとも、キスはしてしまったし
田島さんには奥さんがいて

それなのに惹かれていることも
否定はできない。



……でも、
尊敬や、憧れや、
心の奥に大事な気持ちがあって

田島さんだって、
私のダメなところを叱ってくれたり、
対人間として、
向き合ってくれてるように
私には見えていて、

少なくとも、仕事においての
信頼関係は深く築いていて、


そんなこと、
全然何も知らないくせに

私のことも、私の仕事も、
私が、田島さんを尊敬している気持ちも、
何一つ知らない人間が

聞きかじった噂だけで
全てを知った気になって、
我が物顔で囃したてている。



萩原さんが、
そっちの人たちを信じるなら
私はもう何も言う事はない。




「……秘書課の人と飲んだのって
あの日だよね」

「……ああ。そうだよ」


飲んで帰ってきて…
事が起きた日。


秘書課の人から私の噂を聞いて、
それを鵜呑みにして、
不安になって、
あの行動に至ったのか。


不安になったからって、
何してもいいの?


バッグから合鍵を出し
テーブルに置いた。

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ

関連記事
該当の記事は見つかりませんでした。