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スノードロップ #40 なつのおわり

ガーッと落ち込んで、立ち直る。
悩んでもいつもそんな感じ。

なっちゃんからは何度か連絡きたけど、
何を言えばいいのかわかんないから
返事しなかった。


「……ユキナ、
最近幡ヶ谷君と会ってないの?」

しずかちゃんからついに
なっちゃんの名前が…!

話したらもれなくアオトくんに
漏らされそうで、言いづらい。

「あー、うん。…なんで?」

「幡ヶ谷君がまたフラれたって
言ってるらしくて。
なんかあったの?」


ありましたが……

「わたしのせいだと思う…」


なっちゃんを勘違いさせたのは、わたし。


結局洗いざらいしずかちゃんに話した。

話を聞くしずかちゃんの眉間には、
一部始終シワが入っていた。



「幡ヶ谷君がかわいそう…!」

ですよね。



「すいません、
こんなことになるからもう
紹介は不要で…」


わたしの断りに
しずかちゃんは深みのある表情で
コクリと頷いた。



「だからと言って、
素股とか仕掛けてくるのも引くけどね。
こうなったのはユキナだけのせいとは
思わないけど…最悪の流れだね」


ごめんなさい…
友達の彼氏のお友達なのに…


「ま、いいや。
幡ヶ谷君もまだ元カノと
きっちり切れてないらしいから。
あんたたちの事情はわかったよ」


あ、やっぱり。

なっちゃんは、アイリちゃんを
忘れてないよね。
電話の時、そうだと思ったんだよね。


紹介してくれた
しずかちゃん&アオトくんには申し訳ない。
引っ掻き回して、
こんな形の終わり方でごめんなさい…


「つきあわなくても、
友達になれたらよかったのにね」

「そうだね…」



ラーメン餃子の写メ合戦は
楽しかったな。

楽しい時間もあったはずなのに
全部終わっちゃうのか。


やっぱり……ひとこと、謝ろうか。



しかし、今更
どのツラ下げて謝れば…?

うーん……
ちょっと……

家では電話しにくいな。

そこで、この前ユウくんと行った
屋上が思い当たる。


あそこなら、パパやママに聞かれない。

「ちょっとコンビニ行ってきます」



スマホを持って、エレベーターに乗り込む。
ボタンは最上階。


到着すると、広がる見慣れた夜景。
なっちゃんに電話。

『ユキナちゃん?』

「…ひとこと、謝りたくて。」



中途半端なことをしてごめんなさいと
謝ったら、なっちゃんも平謝りしていた。


『俺も悪いから、
…てゆうか、どっちも悪くないから。』


もしも次、何かの機会で
顔を合わせる時があれば
笑顔で会おうと約束をした。



話してよかった。


電話を切った後も、
すぐに戻る気にはなれなくて
しばらく屋上にいた。


もう、夏が終わる。

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