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スノードロップ #28 暴走

それから1週間。



もう暗くなった公園のベンチで、
ユウくんじゃない男の子が
わたしの手を握っている。


「おれはいいけど…
ユキナちゃんほんとにいいの?」


彼は困り切っていたけど
わたしは力強く頷く。



休日、なっちゃんと
ラーメンを食べて、
ちょっと散歩しようとここに来た。

ユウくんの話も全部聞いてもらって
それでもなっちゃんは
ユウくんのこと悪くは言わなくて。


「おれはつけてしかしたことないから…
ヘタレだからね」
と苦笑いしていた。


そんななっちゃんにお願いした。
わたしとエッチしてみてほしいと。



「ユキナちゃんかわいいし、
おれは…嬉しいけど、
そんなんで本当にいいの?」

「いい」

「………
すごく好きになっちゃうかもよ。」

「え?わたしが?」

「や、おれが…………」


照れているなっちゃんは、
落ち着きなくわたしの手を
ギュッと握る。

そしたら、わたしの心まで
ギュッと握られた気がした。


キュンってした。
嬉しくって、ぴたっと腕にひっつく。


「ユキナちゃん結構
積極的だよね…」

彼は苦笑いしてるけど、
困ってるのがかわいくて
もっと困らせたくなっちゃう。


「ごめんね、いやだった?」

「ううん。ギャップがね。
ユキナちゃん、清楚な感じだから」

清楚…
いつものことながら
いい言葉を選んでくれる。


なっちゃんは、ベンチで
わたしにキスをした。


誰か見てたかもしれないが
気にならなかった。


少しだけ舌が入ってきて、
すぐ口を離して
「ゴメン」って
ぎゅっとしてくれた。


キュンキュンがとまらなくなってきて
体がアツイ。


なっちゃんは、ラブホに入る前に
コンビニに寄った。


その姿を見てたら、
あの残念なユウくんもこうして、
誰かとラブホに
入ってたんだろーなって
しんみりした。


で、ゴムつけないんだよね。(最低)

なんでつけないんだろ?

ユウくんの元カノも、
それでよかったのかなあ。



ま、ユウくんからしてみれば、
なっちゃんとラブホに来てる
わたしのほうが
狂ってるんでしょうが…





初ラブホ。
待合ゾーンに驚き、
壁を埋め尽くすパネルに驚き、
金額に驚いて、やっと入室した。


「すごいねぇ、ラブホ」

「そうだね」

「アイリちゃんとも来たの?」

「……実は来たことない。
ユキナちゃんとが、初めて」

そうなんだ!
照れてるなっちゃんに
また胸がキュンと鳴る。


「……シャワー浴びよっか…」

なっちゃんが立ち去ろうとしたので
わたしもバスルームまでお供する。


「すっごい!広い!」

洗面所もお風呂も何だこれ!

せっかくなのでということで、
二人とも服を着たままで
お風呂のお湯を溜めることにした。


「一緒に入れたらいいんだけど、
わたし胸ないんだよね…」

と言ったら、なっちゃんは
ブッと吹き出した。

「風呂入んのに、胸関係ある?」

「大きかったら裸見せられるけどさぁ…」

「それ言ったらおれも
見せられる体じゃないよ」


こんな淫らな場所なのに
なっちゃんといると、楽しかった。

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