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スノードロップ #22 ふたりきりになりたいふたり

大きな道を走ってると、
いかがわしい建物がたくさん…

この辺りで入っちゃうのかな!?


と思ってたのに通過。


「ユウくん、あそこに入らないの?」

「…古いだろ」

入らねーよ!
とか言うかと思ったら、

古いだろ
だった。

新しかったら入ってもいいのかな…
ドキドキ。


前半は車内も
オシャレ〜な洋楽かかってたのに
いまは無音。

ユウくんも余裕ないのかな。


あ、ため息つかれた。



と思ったら、
「すげー罪悪感…
タッちゃんの気持ちを思うと」
と言った。



パパですか。




「やめてよ、いま
パパの名前出さないで」

「だってよー…」


ほんと煮え切らないなあ、

ユウくんが優柔不断だなんて
知らなかった。


いつも、
慌てることなんてなくて
ちょっといじわるで
自分のやりたいように
過ごしてるイメージだったのに…


「男らしくない…」
と言ったら、ユウくんは
「ごめんなさい」
と謝ってきた。


怒るかと思ったのに、
怒んなかった。



「フツーの関係なら
ラブホぐらい入るけどさ…」

ユウくんのこの言い方。

入ったことあるんだなぁ。
22だし、あたりまえ?


エッチだって
たくさんしてきたんだろうなぁ。

わたしとユウくんじゃ
フツーの関係になんて
一生なれないじゃん。




「じゃあ、帰ろうよ。
もういいよ」

ほんとはやだけど
そう言ったら、ユウくんは
ほっとしていた。


「そうだな。帰ろう」


車は、家の方向へ走りだす。


決断力ない。
男らしくない。
迫ったわたしが恥ずかしい。

そう思ってたけど
ユウくんはいろいろ
考えてるみたいだった。


いとこ同士で
つきあってエッチして
その先に何があるのかを。


わたしはただユウくんに
女として見てもらいたかった。
それだけ考えてた。

目の前のことしか
考えてなかった。



車はマンションに着く。

ぷいっと車を降りたら
ユウくんに
「一緒に映画観る?」と言われた。



「さっき見たじゃん、映画」

しかもユウくん寝てたじゃん。

わたしも内容覚えてないから
強くは言えない。

「けさ借りてきたヤツだから
DVDだよ」

ああ、家で観るのか。

ふたりで?

「え?ユウくんちで?」

「うん」

「・・・」


何を考えてるの?
ラブホはだめだけど
部屋ならいいと?


「いつのまにか
来なくなったけど
小学生の時は一人でうち来てただろ。
あん時の感覚で来たら」

ユウくんはタバコに火をつけ、
煙をくゆらせた。


真意がつかめない。

「帰るな」ってこと…?


ユウくんは澄ました顔で
わたしを見てるけど。


「…DVD、興味なかったら
寝ちゃうかも…」

「はは。いいじゃん、
オレも寝たし」


わあ、笑顔。
ドキドキするじゃん。


突き放したいなら
そうすればいいのに

そんな中途半端なことされたら
ずっと好きなままだよ?

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