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スノードロップ #20 そしてケンカ

映画館を出て、
ショッピングモール内をふらふら。

ユウくんが
「何時に帰んの」と聞いてきた。

「何時でも♡」

はあーとため息を聞かされた。
つれないなぁ…

すると、ピロン♪とLINEがきた。

ハタガヤくん改めなっちゃんから。
またおいしそうな写真が!

今日もラーメン食べてる!?
太っちゃうよ!

ウケてたら、ユウくんが振り向いた。
急いでスマホを後ろに隠す。


「…なに隠してんの」

「いやあ…」

「またなっちゃんかよ」

「……そう」

今度は正直に認める。

でも、ユウくんが考えるような
ラブな関係じゃないよ。

ラーメンと餃子でしか
つながってないもん。

ともだちだもん!

「なっちゃんには
下心なんてないよ、
ほんとにいいひとだし
師匠だし」

「は?師匠?」

「そう、キュンとくるセリフを
いっぱい持ってんの」

途端にユウくんの顔がひきつる。

「うさんくせーだろ!
バカじゃねーの、おまえも!!」



たまにバカと
言われることもあったけど
この時のバカには傷ついた。


ユウくんの顔が
こわかったせいもある。


それに、なっちゃんのこと
よくも知らないくせに
そんな失礼なこと言う?


わたしは、たたずむ
ユウくんと目を合わせず
ぽそっとつぶやいた。


「わたしは
会ったことないひとに対して
そんなふうに言わない。」



車でしか来たことがない
郊外のショッピングモール。

わたしはユウくんを放って
歩きだした。


楽しいデートになると思ってたのに
こんな展開最悪だ…


このまま
ユウくんとつきあったって、
束縛されてモラハラされて
わたし、閉じ込められた
生活になるんじゃない?

飼われてるみたいに
なるんじゃない?


てゆうか…
あんなに怒んなくても…



しばらく歩いたあと
ちょうどベンチを見つけて座った。

ユウくんは追っかけてこないし
スマホもなにも連絡ないし

もう、終わったなぁーと思いながら
ぼーっとしていた。



…帰ったかな。
ユウくん。


バスで駅まで出て…
それから電車乗って帰れば、
いけるかな…

路線案内アプリを開けた瞬間、
ドサッと隣に人が座った。

てゆうか、ユウくん!

怖い顔して座ってる。
探してくれたのかな…?

「ゆ、、、」

「ゴメンな。」

ビックリするほど
素直に謝ってくれて、
逆に返事に困った。


「あ…いいえ…」

「嫉妬だよ。小さい男で悪いな」

「………いえ」

自らを小さい男と…

ふふっ。


「何笑ってんだよ」

「ううん、だって
ユウくんほんと小さいから」

「あーハイハイ、
小さいですよ」


すねたら、
子供みたいなんだもん。


殊勝な態度のユウくんを見てたら、
反省してるのがかわいくて、
許してあげるかーと
いう気持ちになった。


「お買いものする?
それか、ドライブする?」


うれしくてニコニコ笑顔で
言ったら、ユウくんも
少しほほえんだ。

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