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スノードロップ #18 なんとかドライブへ

うちのマンションは立体駐車場。
がーっと下りてくる車を見ていたら
ユウくんがタバコを取り出して、
火をつけた。


「なんか…バレそうだな、すぐに…。
舘さん次第?」

「バレたら怒られるかなぁ」

「怒られるのはオレだろ。」

「なんで?」


わたし、一緒に怒られるよ。
わたしがお願いして
つきあってもらってるのに。


「タッちゃんに殴られたりして…」

「そんなの、全力で止めるよ!」

「はは」

やっぱりユウくん、後悔してるな。
力ない笑顔ですぐわかる。



車が降りてきて乗り込んだ。

ユウくんの車には、
1回だけマキちゃんと乗せてもらった。

免許取りたての頃だから、4年前。
わたしは14歳、マキちゃんは21。


その後、かわいい女の子を
乗せているのを見た。
小柄でかわいらしい、
抱きしめたくなるような女の子。

ふわふわの女の子らしいタイプが
好きなユウくん。
髪は長いほうが好きだし、
淡いピンクが似合う子が好き。

それを知っているから、
とにかくピンクを選んで
女の子らしく、大人しく、
清楚に、って心がけていた。



あの女の子とは、
1年付き合って別れたらしい。
(マキちゃん情報)

一回家にも連れて来たらしい。
(何てことだ)

別れた原因は知らないけど、
わたしもその人を見たことあるだけに
思い出したらズーンと
暗い気持ちになる。


ユウくんがタバコの火を消す。
車の灰皿は使わない主義らしくて
携帯灰皿で消していた。

そのしぐさをじーっと観察していた。
ユウくんの手の甲の筋が好きだ。

すると、ユウくんがわたしに顔を向けた。

「けさ洗車しに行って、
ガソリン入れて、
この車久しぶりに手入れしたわ」

「へー、そうなんだ」

「…返事軽…」


ユウくんが、ちょっとすねている。
なんで?

「なんですねてるの?」

「すねてねぇよ(笑)
…デートだから
張り切ったって話なんだけど」

と、やっぱりすねている。



わたしのためってこと…?
彼女をおもてなししようと
思ったってことだよね?



猛烈にキュンとしながら
運転してるユウくんを見つめるけど
ユウくんは全っ然こっちを見ません。


「てゆか、雪那行きたいとこあんの?」

「ユウくんと一緒ならどこでも」

「…(失笑)」

笑われてしまった。。。


こんなことしか言えないんだもん。
好きだっていうことしか…

ずっと言わないできたけど、
一度行ったら堰を切ったように
好き好きしか出てこない。


運転してる横顔なんて、
飛びつきたいぐらいかっこいいもん。


同じぐらい好きになって、なんて
贅沢すぎる望みは言えないけど
昨日みたいにギュってしてくれたら…


「映画でも見る?
ショッピングモールの中にあるよな」

「あ、うん・・・いいよ~」


映画。
ぜんぜん詳しくないので、もうお任せ。
もしかしたら、手をつなげるんじゃ!?

車が到着し、映画館まで歩いた。

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