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スノードロップ #17 ぎくしゃく初デート

冷蔵庫には緑茶。

ママ、最近緑茶推しだなあ。


外ではフツーに買うけど、
家ではなじみがないので慣れない。

それに、緑茶といえば
昨日のベッドでのこと思い出して…

緑茶とお色気シーンが
脳内で結びついてる。



コップに緑茶をドボドボ注いで、
ユウくんに渡した。


「サンキュ」

ユウくん、今日はメガネかけてない。
黒ぶちも大好きだし、
掛けてなくても大好き!


わたしも飲もう…

二人で、キッチンカウンター前で
立ち呑みのごとく
緑茶を嗜む。


ドライブ気分だったけど、
家には誰もいない。


もしかしてこれ、
かなりのチャンスなんじゃ?



「ユウくん、」

ここぞとばかりに近づいたら
ユウくんは見るからにウザそうな顔。

「なんでそんな顔~」

「食ってって言われたら
食う気なくすっていうか…」


ああ~

わたしが迫ってることまで
わかってるくせに、ひどい~。



「ユウくんさ…
人のモノが好きなんじゃない…?」

「は?そんなことねぇよ」

「だって、わたしが
なっちゃんと仲良くしてるのが
嫌なんでしょ!」


ぷんとそっぽを向いたら、
ユウくんは、ん?という顔をした。


「なっちゃんて男なの?」

あ。
しまった…

「おまえ、昨日誤魔化さなかった?」

「……ごまかしたっけ?」
とさらに誤魔化す。



やっぱり、ユウくんは
独占欲をあおらなきゃだめなんだ。

ヤキモチがポイント?


「……人のモノに興味はねぇよ。
取られたくないだけで」


「なのに、
わたしから迫ったらウザいんだ…」


「ウザくはねーけど…
恥ずかしいよ、こっちも」



…恥ずかしい?

ユウくんを見たら、
気まずそうに目をそらす。


わたしからみたら、
何でも知ってて
余裕がありそうなユウくんなのに…


「あんまり見んなよ」
と、向こうをむいてしまった。


「…もうそろそろ
タッちゃんたち行ったかな」

ユウくんが時計を確認した。


「そうだね…」

「…………」


ユウくんが黙ってしまうと、
どうしていいかわからなくなる。


もしかしたら、
わたしを受け入れたこと
後悔してるんじゃないかって。


「行くか。ドライブ」

「うん…」


少し気まずいまま、
家を出た。

チューもなし…



エントランスを二人で出る時
管理人の舘さんが掃除をしていた。


「ユウくん!ユキナちゃん!
ふたりでおでかけなんて
めずらしいね!
いい天気だね、今日!」


舘さんはいつもと変わらない。

防犯カメラを見てないような
リアクションだけど…

一緒に出かけるとこ見られてるし
親たちに隠してても、
バレるのは時間の問題なんじゃ。


ユウくんも同じように
思ったみたいで
苦笑いしていた。


「ちょっと出かけてきます~」


ぺこっと舘さんに礼をして、
駐車場に向かった。

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