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スノードロップ #14 どっちつかずな彼

「……キスしないの?
さっきはおっぱいとかも
触ってたのに…」



「バーカ」



バーカてひどい(涙)

今こんなにラブな話してたのに!



「あーめんどくせえ…」


この期に及んでめんどくさいだと?



「めんどくさいなら、
つきあわなきゃいいじゃん…」


だんだん、ユウくんのボヤキに
痺れを切らし始めるわたし。


つきあうのか
めんどくさいのか

好きなのか嫌いなのか

ユウくんのこと好きだけど、
ややこしいことばっかり…



「ユキナ」


呼ばれたけど、
ぷいっと顔をそらした。


すると、
「ゆっきー」
と半笑いで呼ぶ。


それ、昔のあだ名。


「懐かしすぎでしょ、
ゆっきーて…」


おもわず吹き出して
振り向いたわたしに
ユウくんはニヤッと笑う。



…ずるいなー。


わたしのほうが大好きだから
どうしても立場は弱い…




ユウくんが、わたしの腕をひく。


バランスを取ろうとして
ユウくんの胸板に手をついたら、
ぎゅーっと抱きしめられた。




星なんて見えない都会の空。


屋上から、
夜景と呼ぶにはおこがましい、
人々が生活している灯りが
無数に見える。


遠くに建ち並ぶ煙突からは、
夜だけど白い煙が上がってる。



そんな、いつもの景色のなかで
ユウくんは、
わたしの耳にキスをした。


「ぎゃっっ」

「色気ねえ~」

「耳はやだっ」

「……あんまり騒ぐと
奥村のオッサン出てくるぞ」



それはやだな…
18にもなって怒られたくない…



普通のチューがいいのに、
ユウくんはわたしの耳たぶを
甘噛みした。


鳥肌立ちながら、
その洗礼を受けていたら
ヴー、ヴー、と
スマホのバイブが…


わたしのスマホじゃない。
おしりは震えていない。


ユウくんは静かに
ポケットからスマホを取り出し、
何やら確認していた。



はああ・・・


さっきまでのワイセツな空気が
一層された…(ちょっぴり無念)


「ちょっと返すわ、友達」


ユウくんはLINEを返すようなので
わたしもさっき来ていた
ハタガヤくんにお返事しようと
開けてみた。


ハタガヤくんのLINEの内容は
絶品ラーメンの画像だった。

湯気がほわ~と立ってて、
横には餃子が鎮座していた。

撮り方もうまい。
てゆうか、食べたい。



食べたい、どこのお店?

とタップしていたら、
おともだちにお返事し終えた
ユウくんが、画面を覗き込んでいた。


「うまそう」

「だよね、湯気までおいしそうで」

「……誰から?」

と聞かれてぴたりと指が止まる。


「…ともだち。なっちゃん」

「ふぅん…」


ハタガヤくんの名前は
【幡ヶ谷くん】で登録されている。

さっきユウくんが妬いたのは
男子丸出しなその名前を見たから。


……隠すこともなかったんだけど。
つい、隠しちゃったな。


ヤキモチは嬉しいけど、
怒らせたくはない…



ユウくんの横顔。
鼻がシュッとしてて
目は奥二重。

全部すきだけど、
唇の形が一番すき。



ぴとっと腕に引っ付いたら
ユウくんが腰に手を回す。


くすぐったくて
ちょっと逃げたら
わたしがくすぐりに
弱いことを知ってるユウくんは
ふっと笑った。

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