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スノードロップ #10 ディープ

氷の解けた緑茶をひとくち飲む。

ユウくんは
なんにも言わないわたしを
見つめる。


わたしが思っているより
ユウくんはおとななんだ。



「ユキナ」

名前を呼ばれて、びくっとした。



「わ…忘れるから、今の…」


顔も見られずに言ったら、
ちょうどまたLINEがきて、
おしりのポケットのスマホが鳴る。


ユウくんの表情が
冷たくなったのがわかった。



「…お前さ、
すぐ男作るぐらいなら
なんでオレに好きだとか言うの」


「え?」


「ムカつくんだけど」


「きゃ…」


立ち上がったユウくんは
わたしをベッドに押し倒し、
馬乗りになった。

怖くなり、丸くなろうとしたら
腕を押さえつけられる。



「こんな薄いの着んなよ」

ノースリーブの隙間から
手を入れられて、
柔らかな丸みを揉みくちゃにされた。

シーツを噛み、それを耐えていると、
噛んでいたシーツを外されて、
優しい舌が入ってくる。



キスって、こんなの?


こんなに奥まで入ってくるんだ。



ユウくんが顔をしかめて
わたしの舌を吸ってる。




「ふ…うんっ…」


脳までとろけそうになってきて
えっちな声が出た途端
ユウくんが唇を離した。



ユウくんは、
昔から、ひねくれてるっていうか
素直じゃないところはあった。


それでも
小さな頃の4歳差は
大きなもので、

ユウくんが言うことは
全て正しくて
カッコイイことで

小さな頃は本気で、
ユウくんのお嫁さんになりたかった。


いつしか、
ユウくんの手や、唇や
眼差しを見て
ときめきだけじゃない
別の感情も一緒にわいてくるのを
感じていた。


「好き」と「触りたい」は
同じ意味だと思うようになっていた。





離れてしまったユウくんの唇に、
自分から吸い付いた。

ちゅっと音が鳴った。


腹立たしそうにわたしを抱きしめ
ぬるぬるのキスをする。


唾液にまみれながら
ユウくんにささやいた。


「わたし…
ユウくんだけが好きだから」


「……それでいいんじゃねーの。
他の男なんて知らなくても。

オレが全部教えてやるよ」

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