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スノードロップ #9 突然

腕をひっぱられて、
頬にユウくんの唇が当たる。


冷茶でつめたくなった唇が。



「え…?」


なにが起こったのかわからず
目を見開いて驚いた。


ユウくんは、
わたしの目線から逃れるように
わたしの頭を強く
自分の胸に押さえつけた。


「いたっ…」


「騒いだら聞こえるぞ。
おばちゃんに」


「………」


タバコの匂いがする…



ユウくんの鼓動が…



「ユキナ。こっち向け」


「え…?」

わたしの頭を押さえていた手が緩む。

見上げたら、超至近距離に
ユウくんの顔があって…


唇が、わたしの唇を覆う。

と同時に、
すぐににゅるっとした感触が。


「ん…」


口の中がにゅるにゅるして、
唇が舐められて、
タバコの匂いが……



なぜかその時
目を閉じられなくて、

セクシーな顔で
わたしの口の中を犯す
ユウくんを見ていたら、
「目閉じろよ」と笑われた。


そのまま、ユウくんの唇は
わたしの首に移る。


どうしていいかかわからなくて、
ユウくんの頭越しに見える天井を
見つめながら、
ママに見つかったらダメだと
そればかり考えていた。



親のいる状態で迫られても、
嬉しさは感じなくて
やばい、やばいとしか
思わなかった。


首を舐められてもくすぐったくて
逃げ出そうとしたら、
やっとやめてくれた。

ユウくんは無言でメガネを取り、
顔を腕で擦る。



わたしはドキドキを抑えながら
すぐにベッドから離れて
イスに座った。


心臓が、心臓が。。


ユウくんのリアクションが
怖くて振り向けない。


この前言ってることと
やってること違うじゃん。


ユウくんがしたことは、
けしていい意味だったとは
思えなくて、
傷つく言葉が出される前に
わたしは話題を変えた。



「ユウくん、勉強の続き、しよ」


「うん。どこからだっけ」


何にもなかったかのように
ユウくんは立ち上がった。


部屋の中は、
まださっきの余韻が残っている。

わたしもユウくんも、
それに気付かないような顔で
勉強の続きを始めた。


でも、

ペンを持つ手が触れる。

向き合った膝が当たる。


説明を聞く時に、
視線が絡み合う。



ひと段落して、
残りあと10分になった時。

気まずい空気が再燃した。


前回はこのタイミングで
告白してしまったけど、
今日はもう何も言えない。


顔が見られない。


さっきの、何なの…

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