Clarice Fantasy

大人の女性向け恋愛小説置き場。たまにR-18
           

Top Page > スノードロップ > スノードロップ #7 帰宅

スノードロップ #7 帰宅

しずかちゃんと
連絡取れないのは気になるが、
おふたりもラブラブ過ごしてるんだろう。

ハタガヤくんとは
二人でも話しやすくて、
かえって二人きりで良かったかも。


いいひとでよかったなぁ~。
餃子もおいしかったし。

ごきげんで
マンションのエレベーターを
待っていると
メールルームから人影が見えた。

――ユウくんだ!

やばい!
でも隠れるところはない。

ユウくんは前と全く変わらない感じで
わたしのとなりに立つ。


「今帰り?」

「う、うん。ユウくんも?」

「うん」

か…会話続かね~。

押していたエレベーターのボタンを、
もう一度カチっと押した。

すると、ユウくんが
「しずかちゃんと遊んでたの?」
と聞いてきた。


ユウくんには、
友達の話をたくさんしていたから、
私の交友関係はすべて把握済み。


「えっ?ああ、
最初はそうだったんだけど、
最後はなっちゃんと
ふたりになったよ」

「なっちゃん?新しい友達?」


「……そう。新しい友達。」




…嘘はついてない。
なっちゃんは、男子だけど。

男子だとしても、ユウくんに
後ろめたく思う必要なんてないし、
ユウくんは先日
はっきりわたしをフッたんだから。

ユウくんこそ、
誰と会ってるのかなんて
わたしは知らない。

今日だって、
デートの帰りなのかもしれない。

マキちゃんの情報が
すべてじゃないよね…

彼女…いるかもしれないし。



エレベーターが来た。
ユウくんの8階を押して、
わたしの家の9階を押す。


顔を合わせるの、ちょっとつらいな。
何でわたし告白しちゃったんだろう。

フラれるならしなければよかった…



と思っていたら、
ユウくんが顔を近づけてきた。



「えっ!?」

「――おまえ、餃子食ったな」


エレベーターは8階に着く。


「いいな。オレも食いたくなったわ」


奥二重の切れ長の目で
クールに微笑みながら
ユウくんは降りていった。




帰ってからしずかちゃんから
LINEがあった。

どーだった?と聞いてくる
しずかちゃんに、
無事ともだちになったと話す。

「ハタガヤくん、わたしが
餃子を食べたがったことに驚いてた」

『はははっ、
女子に夢抱き過ぎだろ!
餃子ぐらい食うっつーの』

軽く笑い飛ばすしずか氏…


「でもいい人だったなあ」

『でしょ?
なんかあんたたち空気感似てない?
恋に落ちるもよし、友情育むもよし。
ご自由に~』


ハタガヤくんと、恋に?
それはないなあ…

異性の趣味はお互い違いそうだもん。


それに、わたしはまだ
全然ユウくんのこと忘れてないし…

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ

関連記事
該当の記事は見つかりませんでした。