Clarice Fantasy

大人の女性向け恋愛小説置き場。たまにR-18
           

Top Page > スノードロップ > スノードロップ #6 男友達とごはん

スノードロップ #6 男友達とごはん

スマホを見るも
しずかちゃんからは連絡なし。
LINEしても未読のまま。

奴ら、確信犯か。


ハタガヤくんは周辺を軽く見回し、
「まあいっか…腹減ったよね」
と言った。

たしかにお腹は
ものすごく空いていた。


「なんか食べたいものある?」

うーん、うーん、食べたいもの…
すぐには思いつかない。

それでもまっすぐ歩いていると、
チェーン店の中華料理屋さんがあった。

安くて早くてうまい。
そして、わたしは
餃子とラーメンに目がない。
(ちなみにユウくんも)



ハタガヤくんは振り向きながら

「女の子は、パスタとか
オムライスとかのがいいかな?」
と確認したが、食い気味に
「餃子でいいよ!」と元気よく答えた。



その途端、
ハタガヤくんが笑い出した。


抱腹絶倒…?
えっ、えっ、そんなに…?


おろおろ見守っていたら、
ハタガヤくんは
「アイリとは違うなあ」と言った。


アイリ。

彼女さんかな?


アイリちゃんのこと
好きなんだなあ。
わかるよ、師匠。


ちょっと切なくなりながら、
やっと笑いがおさまった
ハタガヤくんと二人で
餃子の●●に入ることになった。


「ラーメン餃子にしようかなっ」

「ユキナちゃん、行くね〜。
じゃあおれはレバニラ定と
餃子で」

お店の方がわたしとハタガヤくんの前に
手早くコップを置き、
注文を取ってもらった。

うきうき待っていたら、
ハタガヤくんは苦笑する。


「ユキナちゃんおもしろいなぁ、
ギャップがすごいね」

「そうかなぁ」

「小柄で細いし、大人しそうなのに
めっちゃいいギャップだよ」

「それ、褒めてるの?」

「もちろん。
もっと知りたくなるよね」

キタ、師匠!

わたしは、あははと笑って
コップのお水を飲み干す。

夏真っ盛りの今、
歩いて汗もかいている。


制服のブラウスのボタンを
一個開けて、
襟をつまんで服の中に
パタパタと空気を入れた。

ハタガヤくんは、ちらっと
わたしの手元に目をやり、
困ったように
「無防備だな」と言った。


「え」

「見えちゃうよ、中が…」


…キャミが?

一気に恥ずかしくなって、
静かにボタンを留め直した。



迂闊でした…。
無意識のお色気攻撃。


ハタガヤくんを見ると、
ちょっと顔が赤い。


「ごめん、師匠…」

「師匠てなに(笑)」

「わたし、ハタガヤくんみたいに
さらっとドキドキすること
言えるようになりたいな」

「それはどうも(笑)」



そのあとは餃子とラーメンと
レバニラ定食が来て。

食べ終わるまでにいろんな話をした。


こんなに男の子と話せたのは
ユウくん以外では初めて。


お店を出る前にLINE交換して、
恋の相談の乗りあいっこを
することになった。


「いとこさんはかっこいいの?」

「うん、かっこいいよ!
そっけないけどね~、
黒ぶちメガネ掛けてて、
怒りながら勉強教えてくれるよ」

「怒ってるんだ(笑)」

「そうだね~、
ちょっとオレ様かなあ…」


にこにこと話を聞いてくれる
ハタガヤくんに、
自然とわたしの顔もほころぶ。


「ユキナちゃん、ナツキでいいよ。
ハタガヤくんは呼びにくいでしょ」

「え…そう?
じゃあ、ナツキくん…いや、
なっちゃん?」

「うん、じゃそれで」



また会おうと約束をして
“なっちゃん”は駅まで送ってくれた。

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ

関連記事
該当の記事は見つかりませんでした。