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スノードロップ #4 はじめまして

「あー、なっちゃんは
腹壊したっつって…
来た来た。あれだよ」


なっちゃん…


アオトくんが指さす先は
トイレらしき所から、
俯き加減で出てきた
制服男子がひとり。


黒ぶちメガネ…


その男子は、わたしたちに気付くと
速足で駆け寄ってきた。


「あっ、彼女さんたち、
もう来てたの?
初めまして、幡ヶ谷です」



ぺこぺこと腰の低い、
ハタガヤなっちゃん…



わたし目線では
アオトくんが、手に負えないほど
弾け飛んでいるイメージだったから、
ホッとした。
(しずかちゃんには内緒)



「こいつがなっちゃん。
こいつがしずか。
この子がユキナちゃん。」

と、アオトくんが
さくさくと紹介していった。



「ユキナちゃん?」

ハタガヤくんが
優しそうな笑顔でほほえみ、
こくんと頷いた。


「増田雪那です…」

「幡ヶ谷夏樹です。よろしく」


わたしとハタガヤくんが
自己紹介し合っている姿を見、
ほくそ笑んでいるアオしずペア。

それを見て、ハタガヤくんは
はははと笑っている。


冷やかしにも動じない。

すごく穏やかな人っぽくて、
マイペースな雰囲気漂う人。


テンションアゲアゲを
強要されることもなさそう。
(以前されたことアリ)


いい感じの人なのに、
なんで彼女に振られたんだろ?





「どうしよっかー」
「腹減ったなー」


アオトくんとしずかちゃんが
先を歩き、必然的にわたしと
ハタガヤくんが残され、
しずかちゃんたちの
後ろをついて歩いた。


「今日は、しずちゃんに
何て言われて来たの?」

突然話しかけられて、
どぎまぎしながら返事を探す。

「視野を広げなさいって
しずかちゃんが…」

「視野?」


ヘンな事口走ってしまった…

えっと…


「……ごめんなさい。
わたし、うまくしゃべれなくて…」


「ははは。おれなんかに
緊張しなくてもいいのに」
と、ハタガヤくんは笑う。

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