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ラブホリック スピンオフ 19-ビアガーデンの帰り道。

「あー!矢野来たの!遅いよ!」

高畠さんの言葉に、「サーセン」と矢野さんが返す。

「サーセンてお前」
「謝り方雑すぎるだろ」

高畠さんたちにつっこまれ、
気の置けない同僚たちと戯れている。
とても楽しそう。

心なしかみんなも嬉しそうに見える。
男に慕われる男という感じなんだろうか。

アサミも席に戻ってきて、
みんなでわいわい楽しく飲み、お開きになった。



この日は2次会などはなく、
みんなでぞろぞろと駅まで歩く。

高畠さんとやっと話すことができたのは、この帰り道。

「ななちゃん、楽しめた?気ー使わなかった?」

「楽しかったです、アサミもいたし…」

「矢野もいたしね。」

「そうですね」

すかさず矢野さんの名前を出されたことに、
ちょっとどきっとしたけど、
自意識過剰かと思い直した。



うーん、でも高畠さんには、
わたしが矢野さんのこと気になってるの
バレてるのかなぁ…

高畠さんならあり得る。

周りのことは、しっかり把握してそうだもんな。
わたしの邪な気持ちぐらいお見通しなのかも。



少し後ろで、岡田さんが矢野さんに話しているのが聞こえた。

「矢野さん、週末はまた飛行機乗って行くんですか?」

飛行機?
耳をそばだててしまう。

…矢野さん、地元はここじゃないのかな?
それとも海外旅行とか?

まぁ、矢野さんの雰囲気から、
海外好きそうには見えるけど。
(実際はそうでもない)

「オレ飛行機苦手なんだよなー」

という矢野さんの声と、
岡田さんのソプラノの笑い声が聞こえてきた。


何だかわからないけど、
週末は飛行機に乗って、遠くに行くの?


矢野さんと、少しは仲がいいつもりでいたけど、
わたし矢野さんのこと何も知らないんだな…

岡田さんの方が矢野さんに近い。


急に、矢野さんが遠い存在になったような気がした。

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