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ラブホリック スピンオフ 17-社内メールの返信。

…何だろう。この感じ。
くすぐったいような感じ。

当時は入社して3ヶ月足らず。

矢野さんは、何となく
わたしにとって気になる存在になっていた。


何か、いい事言われたわけでもない。
気を持たされたわけでもない。

目立つけど、
飛びぬけてかっこいいかと言われると
そうでもない…(失礼)

でも、会えた日は少し心が浮かれる。

もっと矢野さんを知りたくなるような、
ほのかな好意が芽生えていた。




『矢野さんのお役にたてて嬉しいです』


結局返したのはこの一文だけ。

ちょっとあざとい?
けど、本心だし…

その社内メールに返事が来ることはなく、
特に仲が深まることなく季節は夏になった。



仕事を終えて帰ろうとエレベーターに乗ると、
高畠さんを始め、3課のメンバーがいた。
奥の方にアサミと仁科君…岡田さんも。

「あ、ななちゃん!今日予定ある?」

高畠さんがにっこりと聞いて来た。

「帰るだけですけど、なんですか?」

「今日3課でビアガーデンに行くんだよ。よかったら一緒にどう?」

「い、いいんでしょうか?」

和気あいあいとした雰囲気の
3課のみなさんが、いいよ~と返事して下さり、
わたしも参加させてもらうことになった。

つい、矢野さんの姿を探してしまうが…
その場にはいなかった。


岡田さんと仁科君が話しながら歩く後ろを
アサミが歩いていたので、駆け寄った。

結構露骨に岡田さんが仁科君に
ベタベタしていて若干驚いた。

「す、すごいね(岡田さん)」

「いつもこうだよ」

「こんなあからさまだと配置変えられちゃうんじゃ…」

「ね」

アサミも苦笑していた。


当時はまだわたしは、仁科君とアサミが
つきあっていることを聞かされてはいない。

つきあってることなんて
言われるまで全然気付かないほど、
仁科君とアサミは社内で接触していなかった。

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