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ラブホリック スピンオフ 15-災い転じて。

みなさんは2次会に行かれたが、
わたしは帰るつもりでいた。

須賀さんも帰るというので、
駅まで一緒に歩いた。


お酒の入った須賀さんは、
いつもよりチャーミング。

「あはは、下ネタ被害受けてたわねぇ」と笑っている。

「須賀さん…見捨てて避難されてましたよね」

「ごめんなさい。小林部長のあれは
 みんな洗礼受けなきゃだから。
 それに、部長も大喜びだったし」

屈託なく笑っている姿を見たら、
まぁいいか…とわたしも笑った。

部長からも、社会の洗礼を受けたけど
触られたわけじゃないし。

「七瀬さん根性あるじゃない。ずーっと作り笑顔で」

「あんなの笑うしかないですよ。
『やだ~』とも言えませんし…」

「そうね(笑)若い子が嫌がると、
 酔っ払いのおじさんは喜んじゃうね」

須賀さんがくすくすと笑う。
やっと須賀さんと打ち解けたような気がした。


小林部長の恐ろしいギャップに、
須賀さんのかわいらしいギャップ。

少し疲れたし、ヘビーだったけど、悪くない気分。
来てよかったかもと思った。



その翌日。

「七瀬さん。昨日は楽しかったよ!」

すっかりダンディーな小林部長に戻っていて、
ぽんっと肩に手を置かれる。

須賀さんと目か合って、
昨日の話を思い出して二人で笑った。


それからは須賀さんも
笑顔で話しかけてくれることが増え、
少し働きやすくなった。

いいのか悪いのか、上司のセクハラで、
先輩との仲が深まったのだった。





その数日後。

須賀さんが茶封筒を持って、わたしに言った。

「ななちゃん、上あがる?
 矢野君あての封書預けていい?届けてあげて」

「はい。高畠さんの所に確認に行こうと思ってたので」

「了解。お願いね」

その封書を受取り、階段を駆け上がった。

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