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ラブホリック スピンオフ 5-実働初日。

実質、出社初日。

朝8時台、支社ビル前で、
行き交う人に紛れながら
ガラス張りのエントランスに入った。

初日はコンビニに寄る勇気もなかった…


アサミたちとは通勤時間もかぶらず、
ロビーを抜けて、まばらなビジネスマンに紛れ
エレベーターホールに立ち並ぶ。


出社時間早すぎた…?
人が少ない。


管理部フロアに着き、
手元の座席表を見ながら
自席らしき場所に辿りつくと、
知的な女性に声を掛けられた。

「新卒の七瀬さんね。須賀です。よろしく」

わたしの教育係である須賀さんは、
独身で30歳とのこと。

ナチュラルメイクにショートヘア、
パンツスタイルのこざっぱりした装いで
はきはき、きびきびとした人だった。

「よろしくお願いします!七瀬です!」

深く頭を下げたら、
用意されたデスクにつくように言われる。

須賀さんの右側、コピー機のある通路横が、
私の座席だった。


「とりあえず、専門的なことは
 電話対応やビジネスのことを学んでからにしましょ。
 とりあえずあなたのメイン仕事は電話対応。」

「は、はいっ」

怖い人ではないけれど、
さっぱりの感じが時に鋭い…


おどおどしながらも、
会社の名称を空で唱えながら
その日は電話対応に明け暮れた。


管理部はもっぱら、
開発部と営業部からの問い合わせが多く、
ほとんどが社内からの電話だったけど、
ものすごく気を張って疲れたのを覚えている。



GWまでは、庶務的な実務を重ねて、
仕事とオフィスに慣れるといった感じ。


事務運用のことも教わったりしたけれど、
一度聞いた事は2回目は聞かないように言われ、
一字一句聞き逃さないようメモをとっていたが
今思えばあの環境は自分のためにはなった気がする。


突然繰り出される須賀さんのご発言を
ボイスレコーダーで録っておきたいと
本気で思ったものだ。
(結局録らなかったけど…)

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