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ラブホリック 406-性別判明。

性別もほぼ確定した。

技師さんがエコー検査室で、
おまけで教えてくれた。


性別を知った途端に、なぜか
本当に赤ちゃんがお腹の中にいるんだと
すごくリアルに思えたのを覚えている。


病院から家に帰るタクシーの中で、
矢野さんから着信があり、スマホを耳に当てた。




「もしもし。マサキ?やっぱり赤ちゃん、女の子だったよ。」




スマホの向こうから、大きな笑い声が聞こえてきた。







「女の子か…思春期には嫌われんのかな…」
矢野さんは、帰宅して開口一番、不安を漏らしていた。


「今からそんな心配いる~?」

呆れるやらおかしいやら。
男性はのんきだな…と少し恨めしかったり。

わたしはもう、無事に産まれてくれたらそれでいいよ…
早く安静生活を終わらせたかった。



寝る前に、手をつないで話す。
仰向けになれなくて、矢野さんの方を向き
矢野さんは天井を見つめてた。


「名前決めた?」と矢野さん。

「コユキ(仮名)にしようかと…」

「おう。いいんじゃん」

そう言ってこちらを向いて微笑む。

あまりにあっさり承諾されたから、つい
「いいの?コユキで」と念を押した。

「うん。ユキがいいなら、いい」


そして矢野さんの顔が近づき、唇が重なった。
久しぶりのキスは、すごく恥ずかしかった。


妊娠してからもうずっと、そんな雰囲気なんかないし
わたしもずっと寝込んでいたから、
恥ずかしくて、顔を背けたくなる。


わたしが困惑しているのを感じ取った矢野さんは、
少し体を離し、再び手をつなぎ直した。


「警戒すんな。何もしねーよ」

「警戒なんてしてないよ…恥ずかしいだけで」

「まぁ、確かに恥ずかしいな。」


なんだ。矢野さんも恥ずかしいのか。
くすくす笑ってると、また顔が近づいてきた。

目を閉じて何度かキスをしていると、
お腹の中で赤ちゃんがうごく。


「あ。今起きてるよ。コユキ」

矢野さんの手をお腹に当てると
前より力強くなっている胎動に驚いていた。


しっかり育って、生まれておいで。


ふたりでそう話しかけた。

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