Clarice Fantasy

大人の女性向け恋愛小説置き場。たまにR-18
           

Top Page > ラブホリック > ラブホリック 396-つわりに夫婦仲もやられる。

ラブホリック 396-つわりに夫婦仲もやられる。

金曜、いわゆる虫の知らせなのか、
仕事を余分にした。


できる時にやっておかないと大変、
という予感がして
少し先の分もさばいて、残業して帰宅した。



その翌朝。
土曜日。

何も食べられない。
水もお茶もダメ。

唯一ポカリだけがかろうじてセーフ。
あとは、フルーツ系の飴なら大丈夫。
オレンジ味の飴が好きだった。


起き上がれないし常に気持ち悪い。
でも体は飢餓状態なのか、食べられないのに
頭はずっと食べ物のことばかり考えている状態。

その上、微量の出血は続いたままで、
情緒不安定だった。


「大丈夫か…?」
と、矢野さんもおそるおそる尋ねてくれるものの
会話もする気がないほど弱っていた。


矢野さんは、ただ隣に座っている。

今思えば、わたしに何をしたらいいのか
わからなくて困ってたと思う。

ただ、こちらには全く余裕がなく、
何かしたがる矢野さんに
「頼むからほっといて…」と
しか答えられなかった。



週明けの朝。
やはり立ち上がれない。

同じ家に住みながらも
別室で過ごしてもらっていた矢野さんに
「仕事休め」と言われ、それが
「社会から必要ない」と言われてるような
気になってわんわん泣いた。

なんで泣いてるのかわからない
矢野さんは唖然…




お腹の赤ちゃんは大切。
それは大前提。


つわりがあるのも、赤ちゃんがいるからこそ。
それはわかっている。


「どうしたんだよ、ユキ」と
なだめようとしてくれるのに
24時間ずっと吐き気に襲われていると、
体調も生活も何も変わっていない矢野さんが
羨ましくて妬ましくて仕方なかった。


…と、こんな風に、
妊娠初期のメンタルは相当ヤバかった。

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ

関連記事
該当の記事は見つかりませんでした。