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ラブホリック 394-妊娠検査薬陽性。

自宅で妊娠検査薬を試したら、
1分待つ暇もなくみるみるうちに陽性が出た。

何度か試したことはあるけど、
陰性だと真っ白。

陽性の時は
こんなにわかりやすく出るんだと思った。



矢野さんはまだ帰っていない。

正直、嬉しさ半分、不安半分だった。
妊娠しても、まだ…どうなるかわからない。

持病の薬増やさなきゃ。

ちゃんと育ってくれるかな…
仕事はどうしよう。

小林部長にはいつ言おう…
メンバーにも迷惑かけてしまう。


当時の夫婦仲は、
蜜月の時期とあまり変わらず良好だった。

そろそろ矢野さんの転職の
タイミングを図っていた時期なのに、
重なっちゃった…とか、

嬉しい出来事のはずが、
悪いことばかり考えた。


思えば、その時からすでに
ネガティブだった。



その日、矢野さんが帰ってきてから
ご飯を食べたあとに話を切り出した。


ソファでテレビを観ている
矢野さんの隣に座る。


矢野さんはテレビの画面に集中して、
視線をわたしに向けないまま…


「あのさ…マサキ」

「ん?何?」

「わたし妊娠してるみたい」

「えっ?」


やっとわたしの方を向く。


「…ひとりで調べたの?」

「うん。今日、検査薬使って…」

「オレ帰るまで待てばいいのに」

矢野さんの手が伸びてきて、
肩を引き寄せられて、ぎゅーっとされた。

何度かわたしの髪を撫で、
じっと抱きしめていた。

「おめでとう」も「ありがとう」も
「よかったな」もなかったけど

わたしを抱きしめる腕から、喜びが伝わった。


まずは病院にかからなければ。



持病のこともあるので、
まずはクリニックにかかり、
おじいちゃん先生イチオシの
総合病院に紹介してもらうことにした。

毎日不安は続いていた。
少量の出血が毎日あったからだ。


つわりも出てきた。

まだ本格的ではなかったが、
食べられないタイプのつわりだった…


そしていよいよ総合病院の産科にかかる日。
生理予定日から2週間経っていた。
概算では6週半ばぐらい。

外来は平日だけしか開いていないので、
半休をいただいて午前中病院に行く。

「オレ行かなくて大丈夫?」

出勤前に矢野さんが
ネクタイを締めながら聞いてくるけど
「大丈夫」としか答えられない…

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