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ラブホリック 393-それから翌年のこと。

「もうユキは出張ないのかな。激減したよな」

「うん。小林部長はもう配置固定しようとしてるし」

「そりゃそうだな。サポート部門は社内にいないとな…」


矢野さんは水を飲み、ふーっと息をついて
話し始めた。


「オレ、受けてみたい企業あるんだ。
 採用募集出たら、受けてみようと思ってる」

「…うん。どこ?」

「○○社」と矢野さんがニヤッと笑う。

うちの会社でもおなじみの、同じ業界の企業だった。
社風は我が社と正反対。


「今の仕事どうすんの?」

「組織ってのはな、誰かがいなくても回るもんなんだよ」

えー…なんか深い言葉。

「受かるのかな?」と聞くと矢野さんは

「ほんとにおまえは失礼な奴だな…」
と笑っていた。


…そっか。
受けたいところあるんだ。

矢野さんなら叶えそうな気もする。


それを一番近くで見られたらいいな。


矢野さんはまたあくびをする。
地元に着くまで、手をつないで眠った。







矢野さんが支社配属になり、
前のような日々が戻ってきた。

わたしと矢野さんも、
ケンカしながらも無事に式を挙げた。

矢野さんの白タキシード姿に笑った。
キメキメで矢野さんらしいというか…



ハネムーンはベタにハワイへ行った。
矢野さんはヨーロッパとか行きたがっていたけど
わたしが疲れるので折れてもらった。
申し訳ない。


そして、妊娠計画は特に意識せず、
夫婦ふたりの時間を楽しんだ。


アサミは藤原部長の配慮で
産休に入るまで勤めることができて、
無事出産してママになり
しばらく育児に専念することに。




翌年4月には新システムも本番稼働して
晴れてSIPプロジェクトチームは解散となり
システム稼働時はまた忙殺されたけど、
なんとか軌道に乗った。




矢野さんはまだ、転職せず開発3課にいる。
私もリス管部のまま。



みんな業務に慣れてきて
安定した日々を送っていた。




そして、5月。

生理予定日に、少量の出血があった。

生理にしてはおかしいな。
不正出血かな?

不思議に思いながらも
それ以降は生理もこなかった。


1週間後、妊娠が判明する。

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