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ラブホリック 388-4月末の同期の結婚式。

式まで少し時間があったので、
挙式をする棟の周りを二人で歩いた。

緑が多くて、天気もいい。
爽快な見晴らし。

「素敵だなぁ…」と思わず言葉が出る。

「こういうとこがいいの?」と矢野さん。

「そうだね。憧れるね」

「ここで親族だけ呼んでもいいじゃん」

「えー。ちょっとまって。ちゃんと考えるから」

「オレらの式はいつになることやら…」

ふふっと二人で笑っていると、
スタッフの方に呼ばれ、
式場の方へと移動した。




式では…
涙が止まらなかった。


バージンロードでアサミと一緒に登場した
アサミのお父さん。

寂しげに微笑むアサミを
仁科君に託すお父さんの姿を見ていると、
もう…涙が止まらない。


どうかみんなお幸せにと願う。


矢野さんはわたしの顔を見て苦笑いしていた…

自分の式では、式を台無しにするぐらい
泣きそうだと自覚した。



そして披露宴の時間になり
会社の人たちにちらほら会いはじめる。

矢野さんの席は新郎側。
わたしの席は新婦側だった。

わたしのテーブルは懐かしい同期の子たちがいて、
「ユキも結婚したんだって!?」と声をかけられた。

「そうなの…夫はあそこに…」
と座ってる矢野さんをさすと
「あの人開発の人じゃん!みたことある!」
「あるある!かっこいーじゃん!」と、
なんだか新鮮なリアクションだった。(笑)


みんなそれぞれ配属場所が違うので、
各自の武勇伝を語ったり、
最初の地獄のような研修を思い出したり。

研修中から
アサミと仁科君がつきあいはじめたことには
誰も気づいてなかったみたいだった。


余興は少しだけ。
歓談タイムに時間を取っていて
みんな思い出話に花を咲かせる。

高砂席までみんなで行った。
新郎新婦と写真を撮ってもらい、
それぞれ言葉を交わして
自分のテーブルに戻ろうとすると、
矢野さんが来た。

「4人で撮ろう」とアサミが微笑み、
仁科君、アサミ、わたし、矢野さんで
撮ってもらった。


みんなとびきりいい笑顔で、
その写真は今でも自宅で飾っている。

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