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ラブホリック 383-よく迎えに来てくれた場所。

「どうしたの?」と聞くと

「矢野さんこないかなーって。ここのお店好きでしたよね」

「えー。来るかなぁ?」

「ななさんだって来てほしいでしょ!」

栗栖さんのこのノリ。(苦笑)

ふたりであーだこーだ言っていると、
本当に矢野さんが現れて、
栗栖さんと顔を見合わて笑った。

仁科君と、あと2人後輩を連れていて、
こっちに気付いた矢野さんが手を挙げた。

相席になるスペースもないので
手を振っただけ。


昔は、こんな光景も当たり前に
見られたのに、貴重だなぁ…


栗栖さんがふふっと笑う。

どうしたの?と聞くと

「ななさん、恋する乙女みたいな表情で矢野さん見つめてますよ」

と言われて、赤面した。


…あながち外れてないかも。


仕事を終え、先に3人を帰す。



矢野さんは宴会だから、
わたしはホテルに戻るか
家に着替えを取りに行くか…


…着替え、買いに行こうかな。
ひと駅乗れば一応繁華街だし。

オフィスを出て、
久しぶりに街をぶらっとして、
買い物をして食事も済ます。


方向音痴だけど、
ひとりでぶらぶらするのは好きだった。

なくなりかけてた化粧品も買えて、
なによりゆっくりデパートの
カウンターに行くことができて、
女子力取り戻せた気がした。


ホテルに戻ろうとオフィス付近を歩く。
夜だからもう辺りは暗い。

大通りは車が行き交っている。

もう少し歩くと、
ケイゴさんが
迎えに来てくれていた場所と、駐車場。

よく迎えに来てくれてたな。


元気かな。

どうしてるのかなぁ。


3月の、最後の電話で
冷たくしてしまったのが心残りだった。

きれいに別れられることなんて、
そうそうないだろうけど…

今さら連絡取っても…
何もいいことないだろうし。


ひとりになると、ろくなこと考えない。



ホテルの部屋では熱いシャワーを浴びた。
寝ながら待とうとベッドに入る。

うたたねしたら、ケイゴさんの夢を見た。

何のお告げだ…と体を起こすと、
ちょうど矢野さんが部屋に戻ってきた。

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