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ラブホリック 382-彼のいる支社。

席につきながら、
「矢野さんって熱そうっすね」
と梶君が言った。

うん。けして冷めてはない。

「そうだね。なんでも一生懸命だよ」

そう答えると、梶君はへっ、と笑った。


…おい。今、バカにした?

何だその態度。

わたしまで「ゴルァ!!」って言いたくないんだけど。

梶君、矢野さんに敵意あるよな…
やりにくい…


そうこうしてるうちに、栗栖さんが出社してきた。

「おはようございまーす!矢野さん見ましたよー!!」

目をキラキラさせて報告してくれる。

「あー、会ったんだ?」

「はい。本部のフロアに行ってました。
 相変わらず超いい匂いでした!」
って言うから、吹き出してしまって、
栗栖さんも笑い出した。


「おはようございます。
 お二人の爆笑、廊下まで聞こえてますよ」
と、高原君が苦笑しながら席に着いた。

「ごめんなさい」と途端に栗栖さんが上目づかいになり、驚く。


わたしも、最年長自らオフィスで響くほど爆笑って…
全く威厳なし。

んんっと咳払いして、就業開始準備をした。





ひと働きして、ランチの時間。

アサミは社内で食べるらしく、栗栖さんと外に出た。
エレベーターを降りると、矢野さんに遭遇した。
何人かで外に行くみたい。

「おーす。どうも」

「何なの、その他人行儀なあいさつ」

思わずつっこむと、矢野さんはニヤリと笑い、
栗栖さんに体を向ける。


「サオリちゃん久しぶりだな」

「はいっ!相変わらずかっこいいですね♡」

「そんなこと言うのサオリちゃんぐらいだよ」

わたしが今朝、コーヒーショップで
「かっこいい」って言ったのはノーカウントなんだね。(苦笑)


わたしの考えなどお見通しだったようで、
矢野さんはわたしにフッと微笑む。

結婚前よりすっかり形勢逆転してる。




栗栖さんとビルを出て、
駅ビルの和食屋さんまで歩いた。


「矢野さん、超かっこいいですね…見るとやっぱり別格です♡」

栗栖さんが両頬に手を当てて、乙女のポーズ。

「誰と別格?梶君と比べて…?」

「梶さんって、宇宙人みたいですよね。
 悪い人じゃなさそうですけど、誤解を生みそうな…」

「そうだね。根は悪い人じゃないね」

しゃべりながらも
日替わりランチのおいしさに感動していると、
栗栖さんが周りをきょろきょろ見た。

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