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ラブホリック 381-無礼者な後輩男子。

レジを済ませてエレベーターホールへ。

出社ラッシュより少し早い時間なので、人はまばら。
にこにこしてる矢野さんを見ていると
わたしまで嬉しくなる。


ここがわたしたちのホームグラウンド。

早く、戻ってこれたらいいね。


そんな時、
「七瀬さん、おはよーす」と後ろから声がした。

「梶君、おはよう」

「おはよう」と矢野さんも言うが、
梶君はしれっとした顔でスルー。

耳にはオシャレイヤホン…しかも音漏れてる。



ちらりと矢野さんの顔を見ると、
これはヤバい感じ…!



「コラ!イヤホン外せ!」



矢野さんが大きな声を出し、
梶君のイヤホンを引っ張った。



「…ざいまーす」


梶君は何だ?と言った感じで
矢野さんを見た。

梶君の方が少し背が高い。


わたしは二人の間でハラハラ…


梶君のふてぶてしい態度に、
矢野さんは明らかにイラッとしていた。

矢野さんが叱ったから、
わたしまで一緒になって怒っても…と
様子をうかがっていた。


やっとエレベーターが下りてきて、
乗ろうとすると
開発の人数名が駆けこんで乗ってきた。

「矢野さん!久しぶりー!なんかイケメンになった?」

「おおー!夫婦で出勤?」

と2課の人たちから声をかけられた。


「おまえら久しぶりだなー。二人で来たよ」
と矢野さんが答える。


そのやりとりを見て、梶君がわたしに
「あ、矢野さんと結婚したんですか?」と言った。

梶君、矢野さんのことは知っていた模様。
矢野さんは1年間管理部にもいたしね。

「うん。そうだよ。矢野ユキだよ」

「へー。違和感ありますね」

梶君がイヤホンをバッグにしまいながらわたしに言う。




う、ううーん…



エレベータ内が静まり返る。

飄々としている梶君に、
矢野さんはイラ立ちを隠せない様子だった。

やっぱり
梶君と矢野さんが似てるところと言えば、
スーツがジャストサイズなところだけ…


二人を比べると、
やたら熱い上司と
手のかかる冷めた部下って感じ。


管理部フロアでわたしと梶君が降りた。

振り返って矢野さんを見ると、
凍りつくような目で梶君を見ていて苦笑した。

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