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ラブホリック 378-あの日の光景。

お店を出た後は、
タクシーをつかまえてアサミを乗せ、
矢野さんの取ったホテルに二人で向かった。

翌日も、金曜の分の
着替えとお泊りグッズは持ってきた。

ふらふらしながらも矢野さんについて
ホテルまで歩く。

本社社員の御用達ホテル。

適当にホテル取ったけど、
「ちょっと場所外せばよかった」と
矢野さんが言っていた。


「今日支社来てる本社社員いるのかなぁ?」

「少しはいるかもしれねーな。
 でも、遭遇したとしてももう夫婦だし、
 事情も察してくれるだろ」

「ちょっと恥ずかしいだけでペナルティはないね」


チェックインして部屋へ。
矢野さんはキャリーを置き、
ジャケットを脱いでネクタイを外した。

わたしはというと、
まだ酔ってふらふらしていたので、
靴を脱いでベッドに寝転がった。

ツインの部屋。
ベッドひっつけたくなるけど、
いい大人なので今日はツインのまま寝る。

少しひんやりしているリネンが気持ちいい…


「おい。寝るなよ」

「寝ないよぉ」

矢野さんがミネラルウォーターを持ってきて、
わたしのベッドに腰掛けた。

ここのホテルは、
矢野さんと残暑の日に、
背徳感と罪悪感の中でキスをした
あのホテルと同じ系列。

なんだかあの日の光景に似ていた。



いろんなことがあったな。
傷つけて、傷ついて、今がある。



「懐かしい」

「ん?何が?」

ミネラルウォーターをあけて、
わたしに渡す。

体を起こして一口飲むと、矢野さんが
わたしのシャツのボタンを外し始めた。


「マサキとホテルにいた日のこと思い出した」


「え?」

「あの日だよ。本社無期限で異動って言ってた…」

矢野さんが、思い出したように笑う。


「ここ、あのホテルと一緒だもんな」

「あの時から離れたくないって思ってたのに、
 籍まで入れたのに、今離れて過ごしてるよね」

「ほんとだな。会社の配置は想定外だったな」

話しながらも矢野さんは
わたしのシャツを途中まで開け、
その隙間から手を入れた。

ブラジャーの間に手を差し込んで行く。


「やだ…シャワー浴びたいよ」

「うん」


矢野さんはそう言いながらも、
ブラジャーをずらし、
露わになった胸に唇を当てた。

先を舌でゆっくり舐めている。
刺激を続ける姿を上から眺めた。

服を着たままって、ちょっと官能的な感じがする。

うんともすんとも言わないわたしに
矢野さんが、顔を向けた。

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