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ラブホリック 374-進発会の帰り道。

高原君も栗栖さんに笑顔でお話している…
年頃の男女だもんね。
ホント人のこと言えないから、
注意しづらい…

高原君と栗栖さんが改札に入り、
梶君とA線まで歩いた。

「今日の店よかったですね」と梶君。

「結構会社から近いし、
 小林部長も喜んで下さってたし当たりだね。
 よく見つけたね~」

「今度あの店食いにいきません?」

…んん?

梶君の顔を見ると、
じっとわたしの瞳の奥を見つめるようにしていた。

犬っぽい…

「お昼に、みんなで?」

「それでもいいっすけど」

「…」

この雰囲気…
懐かれている気がする。

「じゃ、またみんなで行こう。」

梶君は、「はい」と、片眉を上げて笑った。




電車は混んでいて、二人で窓際に追いやられる。

「七瀬さんつけてる香水って、○○のですか?」

密着気味の体勢で梶君が言った。

クリスマスに矢野さんからもらった香水を、
ほんの少しだけつけて出勤していた。

香るか香らないかぐらいしか
つけていなかったのに。

「ちょっとしかつけてないのにわかるんだ。結構きついのかな?」

「いえ、全然。普段は匂いませんよ。
 今近づいたからわかるだけです」
と、しれっと言う梶君。


「俺、その香り好きなんですよね」


そ…そうですか…。


あの叱った日から、
口答えは全くなくなり、わたしに
ちょくちょく懐いてるオーラ出すよね…


最近の若い子はこんなもんなんだろうか?
…2つしか違わないけど。

既婚者の香水ほめたり、ごはん誘ったり
梶君なりの媚び…いや、
コミュニケーションなのかなぁ。

基本的に飄々としてるから、
何を考えているのかよくわからなくて、
何とも不思議。

「あ。着いた。じゃあ、リーダー、お疲れさまでした」

梶君はわたしから体を離し、
人ごみをかきわけて、電車を降りて行った。

リーダーって。(笑)

つかめない子だなぁ。




駅から実家までの帰り道、矢野さんと電話をした。
今週は木曜の晩からこっちにいる。それが嬉しかった。

『どうだった?進発会』

「アットホームでよかったよ。おいしいお店だったのー。
 会社のわりと近くなんだけど、マサキ知ってるのかな?
 ○○ってお店」

『あー、社ビルの裏の通り沿いか。
 今度食いに行く?
 会社近くのホテルにするから。2名宿泊で取るわ』

「行くー!わーい!楽しみ―!ホテルも楽しみ―!」

『でかい風呂のホテルじゃねーけど』


いいよ、でかくなくて!
普通のホテル、久しぶり!
矢野さんとあのお店にいけるなんて、嬉しい!

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