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ラピスラズリ 67

始業時刻ギリギリに
田島さんが出社してきた。

「あー、山下さん、
ちょっとミーティング室行ける?」

「はいっ」

田島さんはバッグだけデスクに置き、
タブレットとお茶だけ取って
私に手招きをした。

足早な田島さんに駆け足で着いて行き、
ミーティング室に入る。


「あー時間ない、焦るー」

「今からまたクライアント先ですか?」

「うん。呼ばれてんの。
でもこれお願いしたくて」

ぱぱぱといくつかの資料を
タブレットに出し、
次々と説明を受ける。

パソコン持ち出せばよかった…
咄嗟にひっつかんできたメモに
依頼事項を書き殴る。


「社内向けの資料ですね。
午前中に仕上げて梶さんに
確認すればいいですか?」

「そうだね、助かる。
俺と梶さんと部長と…
阿部専務も宛先入れて送っといて」

「いいんですか?
私から直接お送りしても…」

「いいよ。そもそも
その人たちの依頼なんだから。
てゆーか、梶さんが
やるべきなんだよ」
と田島さんは苛立ったように
机をコンコンした。

わわ、怒らせちゃった。

「承知しました。
ほかの件は午後仕上げて
田島さんのデスクに置いておきます」

「そーして。いつもありがとう」

田島さんは、優しげな瞳で微笑み、
「ゆっくりしてる時間ねーわ」と
また忙しなく立ち上がった。

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