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ラブホリック 365-めずらしい人からの電話。

その日の晩、めずらしい人から電話があった。

『七瀬さん元気ー!?どうしてるのかなと思って』

向井さんだった。

「元気ですよー!向井さんはどうですか?」

この春から清水さんと住んでいるそう。

この日の清水さんは、社外の会場で開催された
社内フォーラムに参加後、
小林部長たちと飲みに行くようだったので、
帰りが遅いそうだった。

電話では、会社の新体制のことや、
今の本社の雰囲気を聞き、話は盛り上がる。

「昨日、営業部の宴会あったんですよね?
 矢野さんも参加したって聞いて」

『そうそうー。話聞いたよ。
 菊池、結構酔っちゃったみたいだね。』

え。菊池さんも泥酔?

『ずっと育児中でお酒飲んでなかったから、
 久しぶりのお酒だったみたいでさ。
 迷惑掛けちゃったーって今日言ってた』

何だか胸騒ぎな展開だけど…

「矢野さんも昨日泥酔状態で電話かかってきて、
 びっくりしました」

『そうそう、マサキ、菊池の分も飲んでやったって言ってたよ。
 本部長とかがお酒すすめるんだよね~』




…ふーん。矢野さんてば、お優しいんですね。



わたしの心は嫉妬にかられ、
完全に意地悪モードになった。



飲めない女性、しかも元カノorセフレを
かばってお酒飲むなんて。

ずいぶんとジェルトルマンだね?


そんなに橘さんにいいように見られたい?

矢野さん、いいかっこしてるでしょ。


密かに心の中で嫉妬に狂っていると
『あれ?七瀬さん、もしもーし』
と呼びかけがあった。

「…はい、聞いてます」

『電話切れたかと思った。
 大丈夫だよ、あの二人はとっくに終わってるからさ。
 マサキは支社に帰りたがってるから(笑)』

「そうですか…?」

『うん(笑)
 マサキはマサキなりにちゃんとやってるから、
 もっと大きく構えてやって』




大きく…




向井さんも、半年間は
清水さんと遠恋だったんだもんね。

離婚前からつきあっていたのかは
知らないけど…

きっと、いろいろあったはず。


「責めたりしないよう気をつけます」

『ほどほどにね。何事も。リーダーも』

向井さんも、今年度からリーダー。
また飲みに行こうね、と電話を切った。



大きく構える…か。

なかなか難しいけど…

優しくはなりたいと思っている。




スマホを取り出し、矢野さんにメールを打つ。

『大好き。一緒にいたい。』

それだけを送った。

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